中国のデザイナー qiyun deng は、果物や野菜を模写した使い捨てカトラリーをつくった。再生可能なバイオ・プラスチックを用いて作られたカトラリー・セットは、完全に生物分解が可能で、使い捨てアイテムにありがちな環境問題には無縁だ。このプロジェクトでは、アンティチョークの葉をスプーンにしたり、セロリの茎をフォークの持ち手にする、パイナップルの幹をナイフに用いて、にんじんを小さいスプーンの持ち手にするといった具合に、素材の質感や色をカトラリーに落とし込んだ。
このプロジェクトは、使用する素材を選ぶプロセスからスタート。その後、デザイナーは、感触に特質のある野菜と果物を選び、3Dプリンターを使って樹脂での再現を試みた。
果物・野菜カトラリーのオリジナルモデル
セロリ・フォークを重ね置き
にんじんスプーンのプロトタイプ
アンティチョークの葉は、スープスプーンのデザインの決め手
パイナップル・ナイフ
セロリ・フォーク
にんじんの小さなスプーン