Arquidecture設計のメキシコ、ユカタンに誕生した「The Great Mayan World Museum」(Gran Museo del Mundo Maya)
写真著作権:David Cervera
写真提供:Arquidecture
壮大な歴史的プロジェクトを手がける場合、その趣旨にふさわしい建物の規模や機能を提言するような多種のコンセプトの選択が可能だ。メキシコの建築事務所、Arquidecture(旧4A Arquitectos)は本来のユカタンエリアに「Gran Museo del Mundo Maya」を設計する際に、彼らの美的感覚よりマヤ族の信念に注意を払った。「セイバ」あるいは神木の崇拝を反映したこの建物は、地面から高く持ち上がった大きな楕円形の形態が非常に特徴的だ。そのファサードは広がる群葉を表現した緑の濃淡のエレメントで覆われ、下部空間の屋根及び日除けとして機能する。あらゆる方向からメインエントランスにアクセス可能な様々な傾斜路と階段が設けられたアースカラーの大理石の重厚な基盤は、地盤と構法を配慮した構造体である。
木の幹にあたる部分は高さを強調する垂直のルーバーに囲まれた螺旋階段。プロジェクトの比喩的な根っこ部分にはコレクション収納庫、大規模な考古学的発掘品のリサーチ及び研究エリア、260台分の駐車スペース、続いて木の根本にあたる階にメインロビー、チケットオフィス、クローク及びロッカー、2000m2の連続したエキシビションホール、移動展覧会用の600m2の空間、広報用オフォス、チャイルドケアセンター、レストラン、お土産ショップ、テラスバーが配置されている。パッシブ式の屋上には、行政官庁、多目的ホール、映画館が配置されている。緑色のキャノピーでところどころ覆われている部分には事務及び管理室、多目的ホール、映画館が収まっており、その屋上のパッシブシステムはソーラーゲインと快適な環境レベルをコントロールする役割をする。外部のデジタル表示バンドでは情報を常に発信し、夜間になると鮮やかに輝く「サイバの葉」による力強い外観に人々の視線を惹き付ける。
通りから見たところ
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モノリシックな大理石の台座を近くで見たところ
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入り口
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内部の剥き出しの鉄骨造
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展示室
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中央の螺旋階段
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入り口の傾斜路
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ライトアップされたファサード
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動画を映し出すデジタルスクリーン
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平面計画 /一階
平面計画 / 中二階
平面計画 / 二階
平面計画 / 三階
平面計画 / 四階