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Hugh Broughton Architectsによる「Halley VI 移動型南極大陸研究所」

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hugh broughton architects: halley VI mobile antarctic research station
Hugh Broughton Architectsによる「Halley VI 南極研究所」、南極大陸
写真著作権:Anthony Dubber
写真提供:The British Antarctic Survey (BAS)

キャプテンRobert Falcon Scottによる初の南極大陸探検からちょうど100年経った今、英国民は彼らの調査と科学に対する熱意を示すべく、20歳を迎えたHalley Vの後釜として「Halley VI 研究所」を完成させた。過酷な天候の中、4年に渡る南極の夏期のたった36週間で建設されたこの移動型極地ハブの写真が、イギリスの建築事務所、Hugh Broughton Architectsから送られて来た。南極という特に困難な場所での挑戦的なプロジェクト。この構造体は単に過酷な気温に耐え、居住空間と科学研究所を収容するだけでなく、水圧ラムによって地面から高く持ち上がり新雪の数メートル上にとどまることが可能だ。また刻面をもつ空気力学的デザインによって外殻に雪が積もることを防ぐ。しかし最も驚くべきことはその敷地自体が静止していないということだ。この地域の主な特徴のひとつである浮動的なブラント棚氷の上に設置されており、つまり氷島への座礁を避けるために完全に可動性なのだ。巨大なスキー板を装備したモジュールが何キロもの道のりをブルドーザーによって牽引される。また長く列をなすユニットを同時に運べるように回転式コネクションで連結することが可能

寝室、研究室、オフィス、エネルギープラントを含む全ての青色のユニットが、2層分の空間をもつ社会プログラムを提供する赤色の中心的「モジュールA」に繋がっているこの研究所は、夏期には52名のスタッフが収容可能だが、マイナス56度まで下がる暗い冬期には16名まで減少する。このプロジェクトは自然環境調査カウンシルと英国南極調査団(BAS)を含むビジネス・イノベーション・職業技能省によって設立された。


写真著作権:Sam Burell


冬の空に広がるオーロラを背景に佇む個々のモジュール、2010年撮影
写真著作権:Craig Brown


西側のファサードを北に向って見たところ、冬の下に覆われている
写真著作権:James Goby/BAS


西側のファサードを北に向って見たところ、冬の下に覆われている
写真著作権:James Goby/BAS


梯子による入り口
写真著作権:Hugh Broughton Architects


冬の去った後のモジュール


水圧式柱に支えられた研究所
写真著作権:Antony Dubber


全景
写真著作権:Karl Tuplin


上階の観測デッキ
写真著作権:Mike Rose


レッドモジュール内部のラウンジ/バー
写真著作権:Sam Burell


レッドモジュール内部の螺旋階段
写真著作権:Hugh Broughton


寝室


アクソノメトリック


配置転換スキーム


断面図

プロジェクト情報:
建築設計: Hugh Broughton Architects
施工: Galliford Try
構造: AECOM 
コンペ: 2005年
竣工: 2013年


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