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Tomas Saracenoの太陽光による熱気球「59 steps to be on air」が完成

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tomas saraceno: 59 steps to be on air - solar powered hot-air balloon
Tomàs Saracenoによる太陽光で稼動する59 Steps to Air」
ポリプロピレン、自転車ホイールリム、扇風機、その他
サイズ不定 
写真提供:Tomàs Saraceno

説得力のある鋭敏さで建築、アート、物理学の分野をまたぎながら、巨大な作品を通して工学技術と生物化学との結びつきを常に強調することで有名なアルゼンチン人アーティスト、Tomàs Saraceno。居住に対する絶えず挑戦的な彼の探求が続く中、「59 steps to be on air by sun power」という名の最新作品が完成した。このプロジェクトでは太陽熱によって単独で浮かぶデザインと熱気球の原理をもつ飛行装置の製造シークエンスの開示を総括して表現している。またこの熱気球はゴミ袋、透明テープ、ロープ、自転車のタイヤ、その他の浮き荷及び投げ荷を用いて造られており、59段階の詳細に分類された高度なプロセスがここからダウンロードできる。

2人で24時間作業で完成させることが可能で、Saracenoは「空に浮かぶ人間たち」といったファンタジーを、1日で誰もが組立てられる即時的かつ達成可能な現実性として表現している。このコンセプトはアーティストによる気球の製造によって2003年に初めて具体化され、アルゼンチンの空でその試運転が記録された。また銀座のMaison Hermesでは、黒のゴミ袋からなるプロトタイプの気球の内部に来場者が潜り込み、この構造体を探検するといったユニークなインスタレーション形式でプロジェクトを説明。価値のある偉大な社会知識の因子として人間及び非人間の作因を盛り込むんだコンセプト、マテリアル、そして強度を組み合わせたこの作品は重大な社会科学の発展のための主唱者または触発者としてのSaracenoの重要な地位を確固なものにしている。


ゴミ袋、透明テープ、ロープ、自転車のタイヤ、その他の浮き荷及び投げ荷を用いて造られた太陽熱のみで浮かぶ熱気球
写真著作権:Atsushi Nakamichi/Nacàsa Partners

写真提供:Fondation d'Entreprise Hermès


熱気球の原理をもつ飛行装置の製造シークエンスの開示を総括した作品
写真提供:Tomàs Saraceno


2人の作業によってほぼ1日で完成可能な熱気球
写真提供:Tomàs Saraceno


黒のゴミ袋で制作したプロトタイプ:来場者は気球の内部に潜り込み、構造体を探検できるといったユニークな方法でプロジェクトを説明
写真著作権:Atsushi Nakamichi/Nacàsa Partners
写真提供:Fondation d'Entreprise Hermès


写真著作権:Atsushi Nakamichi/Nacàsa Partners
写真提供:Fondation d'Entreprise Hermès


イメージ提供:Tomàs Saraceno


59 steps to be on air」の最初の4つのステップ - 残りのステップはこちら
イメージ提供:Tomàs Saraceno


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