ノルウェーのオスロに建てられたレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップによる「Astrup Fearnley Museet」
写真提供:Astrup Fearnley Museet
ジェノバに拠点を置く建築事務所、レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップによる現代芸術美術館、「Astrup Fearnley Museet」がオスロで一般公開された。フィヨルドの湾岸に沿って建てられたこの美術館は、ウォーターフロントの敷地を運河が通れるように半分に分断されている。木製の外壁が二重の曲線を描くガラスルーフに覆われており、そのガラス屋根は3本の細い形の部材がさらにヴォイドの向こうまで伸びている。そして視覚的に分かれている3つの建物を繋げている。橋によって来場者は内外部エリアの行き来が可能だ。
大きいほうの建物で常設展が行なわれる。小さいほうには特別展、ショップ、カフェが併設。内部空間を横切って弓形を描き、非対称に下降していくキャノピーの傾斜が、ギャラリー内に様々な天井高を作る。また芸術作品とお互いに影響し合いながら、エキシビションのレイアウトを構成する。スレンダーな鉄骨柱と補強用の索具付きケーブルが、周辺の港湾に見られるマストに似た構造的支持の機能を果たす。また2層分の天井高をもつ空間に自然光が行き渡る。ディレクターのGunnar B Kvaranのキュレーションによる最初のエキシビション「to be with art is all we ask」では、当美術館が所蔵する過去30年における革新的な世界的アーティストのコレクションから選ばれた作品を紹介する。
美術館の俯瞰写真
写真著作権:Nic Lehoux
さらにチューヴホルメン地区を拡張する7000m2の敷地には、屋外彫刻公園と並んだ海水浴場、レストラン、ホテルが計画されている。来館者は都市の舞台装置に展示された現代アートを観賞しながら、海水浴を楽しむことも可能だ。
ウォーターフロントにある敷地のコンテクスチュアルな眺め
写真著作権:Nic Lehoux
美術館の建物を分断する敷地を流れる運河
写真著作権:Nic Lehoux
double curvature glass roof caps the wooden structure二重
写真著作権:Nic Lehoux
入り江を見たところ
写真著作権:Nic Lehoux
アーチ形屋根によってギャラリーの形態が決まる
写真著作権:Nic Lehoux
ギャラリー
写真著作権:Nic Lehoux
ギャラリー
写真著作権:Nic Lehoux
ギャラリー
写真著作権:Nic Lehoux
現在開催中のエキシビション「to be with art is all we ask」
写真著作権:Vegard Kleven
エキシビション
写真著作権:Vegard Kleven
エキシビション
写真著作権:Vegard Kleven
エキシビション
写真著作権:Vegard Kleven
エキシビション
写真著作権:Vegard Kleven