左から右へ;建築家の乾久美子、平田晃久、コミッショナーを務める伊東豊雄、藤本壮介
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コミッショナーを務める伊東豊雄が日本の若手建築家、乾久美子、藤本壮介、平田晃久と「みんなの家」を発表。ヴェネチアで開催される2012年国際建築ビエンナーレのGiardini展示会場に出展されるこのプロジェクトは、昨年起きた東日本大震災の際に特に陸前高田市で家を失った全ての人たちに対する住宅のプロポーザルである。
プロジェクト「ここに、建築は、可能か?みんなの家」では、現在復興中の被災地の状況のもとで建築の美しさや形式に対する定義の再評価しながら、近代における建築に対して問いかけている。材木の上に展示された様々な可能性のあるプロジェクト。素っ気ない木柱があたかも下部の開放的な中庭からパビリオンを支持しているかのように見える。そして垂直に伸びる何本もの柱の間に固定された各住居のスキームが並ぶ。津波に襲われた後の陸前高田市の引き延ばされたパノラマ写真が、展示場の背景を構成する。
コミッショナーによるこのパビリオンの背景にあるコンセプトの説明:
「「みんなの家」のひとつの特徴は、施設の作り方や集まって住む方法を設計と建設プロセスにおいてみんなで集まって話し合いました。例えばなぜ建物が必要なのか、誰のためにといったことなど忘れ去られていたことを問いかけてきました。しかし全てが消失した被災地が我々に与えてくれたのは、新鮮な眼差しで、一体建築とは何なのかゼロから見直す機会だったのです。」
2012年ヴェネチア建築ビエンナーレのための伊東豊雄のコミッションによる「ここに、建築は可能か?みんなの家」
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材木の上に展示された模型やデジタルメディア
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住宅のプロポーザル
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立体的な柱と梁のグリッドをベースにした住宅のプロポーザル
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住宅のプロポーザル
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「強い風が吹くような場所のために考えられた壁で囲まれた砦のような構造。様々な利用法が丸太を組んで構成されるほとんど地形の表面のようなところに想定される。」
プロポーザル
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藁葺き屋根のアメリカ先住民のテントのような案
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住宅のプロポーザル
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床面を突き抜ける中央の柱
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