ヴェネチア建築ビエンナーレ2012でのZaha Hadidの作品
写真提供:Zaha Hadid Architects
ロンドンに拠点を置く建築事務所、Zaha Hadid Architectsが今年開催されるヴェネチア建築ビエンナーレで発表する作品。Chipperfieldによるテーマ「Common Ground」をふまえながら、ロシアの初期の幾何学的抽象家運動に由来して生まれた作品を、事務所が行なった歴史的要素の研究と共に展示する。
彼らの建築はアルゴリズム的な形式生成、形態を引き出すためのマテリアルの構造を用いたドイツ人建築家兼構造エンジニアのFrei Ottoによって完成した有機的な作品への理解と統合から発展した。Frei Ottoの作法を敷衍しつつ、コンピュータによるデジタルシミュレーションで実演される環境及び構造的補足を含む最新技術が取り入れられている。
シェル形のスタディ
軽量のシェル形と張力構造が融合し、折り重なる金属で形をなす「Arum Shell」が、石の圧縮シェル構造の研究者、 Philippe Blockの作品と共に設置される。その他の重要な先例としてスペイン人建築家のFelix Candelaやスイス人エンジニアのHeinz Islerも含まれる。
シェル形のスタディ
デザイン: Zaha Hadid & Patrik Schumacher
エキシビションデザイン: Woody Yao, Margarita Valova
インスタレーションデザイン及びプレゼンテーション: Shajay Bhooshan, Saman Saffarian, Suryansh Chandra, Mostafa El Sayed 構造エンジニアリング:Rasti Bartek, Buro Happold, uk
素材及び製造技術: Gregory Epps, Robofold
コーディネーター: Manon Janssens
コラボレーション:
Studio Hadid, Universität für Angewandte Kunst, Vienna: Johann Traupmann, Christian Kronaus, Mascha Veech, Robert Neumayr, Mario Gasser, Susanne John
Blockリサーチグループ, チューリッヒ工科大学、建築テクノロジー: Philippe Block, Matthias Rippmann
チューリッヒ工科大学建築学科: Toni Kotnik
Centro de Investigaciones y Estudios de Posgrado, 建築学科, メキシコ: Juan Ignacio del Cueto Ruiz-Funes
第13回国際建築ビエンナーレではロンドンに拠点を置く建築家、David Chipperfieldがキュレーターを務める。今回のイベントのテーマは「Common Ground」で、2012年8月29日より11月25日までヴェネチアで開催予定。