AlvinT Studioの手がけた「Porterhouse」
写真:Martin Westlake
写真提供:AlvinT Studio
ジャカルタに拠点を置くAlvinT StudioのAlvin Tjitrowirjo氏によるコンテンポラリー・フュージョンレストラン「Porterhouse」がインドネシアのPantai Indah Kapukに完成した。2階建てビル「Shop-House」に誕生した592平方メートルのこのダイニングレストランは、カジュアルでローカルな雰囲気を作り出している。店内空間はシースルーの格子で仕切られ、屋外エリアの一部はいくつかの大きなクッション付きベンチで構成されている。2階のセミプライベートなダイニングエリアはアンティークのドアと窓枠で閉じることで、親密でかつプライバシーの守られた空間に変わる。また地元の人たちが気軽に集まれるように長い木製のテーブルがモダンな籐の椅子と一緒に設えてある。
インテリアデザインに関しては地産地消主義的アプローチを起用している。レンストランで使用されたほとんどの材料はジャワの各地から集められた再生材である。このレストランで使用されている家具の多くはこのプレジェクトのために特別に制作されたもので、たったひとつのものを特別生産するいう島のクラフトマンシップの文化を反映している。空間の仕切り及び壁の幾何学模様として機能する窓の格子は昔のジャワ様式住宅から回収したもの。そしてクッションには手作業による臈纈染めの現代的な模様が施されている。これら全てのエレメントが一緒になって現代のインドネシアのアイデンティティを反映する漸進性を見せている。
格子壁のあるダイニングエリア
客席
アップサイクルの家具
空間の仕切りとして使用されている中古の窓
1階
2階