Studio 400によるインスタレーション「White」の写真が送られてきた。このインスタレーションではサンルイスオビスポにあるカリフォルニア・ポリテクニック州立大学の20人の建築学科5年生からなるこのチームが各学生の研究書物を展示するための巨大な対話型のオブジェを制作した。
Studio 400による「White」、2012年制作
Studio 400によるインスタレーション「White」の写真が送られてきた。このインスタレーションではサンルイスオビスポにあるカリフォルニア・ポリテクニック州立大学の20人の建築学科5年生からなるこのチームが各学生の研究書物を展示するための巨大な対話型のオブジェを制作した。今までみたことのないような環境を作り出しながらこのオブジェは各学生の研究書物及び共同制作をまとめる。「White」は環境、利用者、素材、空間の間にある関係性を顕在化表現したものであり、およそ418平方メートルの空間は、7435平方メートルのプラスチックシートを円筒状かつ先が細くなるように編んで作ったよじ登ることの可能なオブジェで埋め尽くされている。素材をまず薄く切った後、編んでホチキスやテープで留め、固定し、ギャラリーを訪れた人たちがくつろいだり学生たちの建築研究を閲覧することのできる支持的なサーフェイスを作った。
Studio 400のメンバー:Annie Bui, Ben Hait-Campbell, Ian Carney, Hanya Chen, Dion Dekker, Christina Hackett, Nathan Kiatkulpiboone, Mariko Kobayashi, Emily Kirwan, Mike Loree, Ross Majewski, Isshin Morimoto, Ryan Nevius, Nick Pappas, Alma Padilla-Iriarte, Farnoosh Rafaie, Pablo Sandoval, Shanna Sullivan, Joe Varholick, Cory Walker
※敬称略
たくさんのギャラリーを訪れる人々の体重を支えることのできるように計画された円曲する白いインスタレーション
空間を分け且つよじ登ることの可能な機能をもつこの彫刻的作品の制作に熱心に取り組んだ20人の学生たち。彼らの構成するStudio 400はフレキシビリティや強度、経済性及び再利用もしくはこのインスタレーションにおいてその役割に沿って修正可能なことから、プラスチックという素材をこのプロジェクトに起用した。従来の編み技術で構築された編まれたサーフェイスは、広いギャラリー空間を満たす組立式の吊り柱とインフィル・パネルからなる順応性に富んだシステムを形成する。
「White」でくつろぐ来場者たち
オブジェの上下にてインスタレーションの参加者が積極的に楽しめるようにデザイン
エキシビションスペースにて横になる来場者
インスタレーションスペースのあちこちに吊られたStudio 400の20人の学生たちのそれぞれの建築研究書物
透明アクリルパネルをレーザーカットして制作したブックケース
製作中の「White Book Installation」
「学生たちの共同作業による2日間の工程で制作した作品です。円形及び直線的に織る織機(再生材から組み立てられた)によって柱とパネル部分を素早く且つ正確に編むことが可能です。丸鋼棒を直径約1.5mの輪っかに手で曲げたものが、ギャラリースペースと垂直方向に編まれた柱の間に中間的な構造を提供します。組立式のエレメントを使用するという先見性が、3日間の限られた時間でギャラリースペースに作品を自由に設置できることを可能にしました。」- Studio 400
作品のコンセプチュアルドローイング
White: Studio 400 Book Show Installation from Pablo Sandoval on Vimeo.
Pablo Sandoval氏による短編フィルム「white: Studio 400による本の展示のためのインスタレーション」がダイナミックなオブジェの構築を紹介