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Channel: 世界のデザインニュース(designboom)
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Betillon / Dorval-Boryの手がけた「8 Houses in Chiba」

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Betillon / Dorval-Boryが設計した千葉県に建つ「8 Houses in Chiba」
写真提供:Betillon / Dorval-Bory

パリに拠点を置く建築事務所、Betillon / Dorval-Boryが千葉県に一つ屋根の下に独立した住宅が並ぶ「8 houses in Chiba」を設計した。屋根裏空間の特質を活かして、内部空間は全て切り妻型の構造体の中に収められている。地面から持ち上げられているため、周囲を取り巻く景観は住宅群の下部で遮られることなく続き、また駐車スペース及び交流の場としての贅沢な空間が生まれた。この構造体は敷地の周囲を囲み、各戸は上品な建物の中に集合体として収まっている。

250平方メートルのファミリータイプを含む147m2から128m2、そして95m2の多様な大きさの4つのタイプの住宅から構成されている。急勾配の屋根の内側には自然光を取り込むガラス窓で囲まれたロフト式の寝室又は中二階の空間が設けられている。


住戸への階段


中央の中庭


キッチン


キッチンから外へ向って見た眺め


キッチン


ロフト


社交室


配置図


平面図/1階


平面図/2階


断面図


採光の断面図


住戸プログラムのダイアグラム


投影図

プロジェクト情報:

担当建築事務所: Betillon / Dorval-Bory
プロジェクト名: 屋根の家
用途: 集合住宅(8戸)
施主: Hacocoto inc.
所在地: 千葉県、富里
チーム: Betillon / Dorval-Bory、José Rocha Gonçalves
延床面積: 1479 m2
ステータス: コンペ優勝案
竣工: 2012年5月


3Dプリントによって作られるメトロポリタン美術館の名作のレプリカ

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メトロポリタン美術館(MET)の委託によって立体プリントされた名作のリミックス
上:Antonio Canovaによる「Reclining Naiad」、1819–24年頃
左と下右:METが制作した彫刻作品のデジタルマップ;Bradpokeyによる「Reclining Naiad」の3Dの複製

メトロポリタン美術館(MET)が、ユーザー主導のデジタルデータべースに記録された当美術館に収蔵している重厚な彫刻のコレクションの利用をMakerbot Communityで許可している。この情報記憶ディバイスには美術館秘蔵の古典作品を立体的プリントによって再現するのに必要な仮想マップが記録されている。デジタル建築計画ライブラリーの編集に参加するグループが、Thingiverseの拡張するデータベースに34体の彫刻の情報を登録した。そして123D Catchソフトウェアと使用と「Replicator」3Dプリンターのおかげで、ハッカーグループはメトロポリタン美術館のアートコレクションの徹底した記録を開始した。


Erastus Dow Palmerによる「Indian Girl, or The Dawn of Christianity」
写真著作権:The MET


3Dプリント用に一般に提供される「Indian Girl」のデジタルマップ


Adam1mcによって3DプリントされたPalmerの彫刻


左:Balthasar Permoserによる「Marsyas」1680-85年頃
右: Jon Monaghanによって複製された「Marsyas」


上:(左) Jacques Sarazinによる「Leda and The Swan」、1640–50年頃;(右)Balthasar Permoserによる「Marsyas」、1680-85年頃
下:(左)アーティストによって作成されたデジタルマップ;(右)Jon Monaghanによる「Marsyas」と「Leda and The Swan」の完成したリミックス


Monaghanの古典的な彫刻作品のリミックスのバーチャルビジュアリゼーション


制作前の「Marsyas」と「Leda and The Swan」のデジタルイメージ


上:(左)Balthasar Permoserによる「Marsyas」、1680-85年頃;(右)Ippolito Buzioによる「Luisa Deti」、1604年作
下:Jon Monaghanによって制作された「Marsyas」と「Luisa Deti」のリミックス

via thingiverse the creators project 

※一部敬称略

「O (Omicron)」 - AntiVJによるポーランドの百周年記念ホールでのビデオマッピング

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Romain Tardy氏 + Thomas Vaquie氏そしてAntiVJによる「O (Omicron)」、2012年作
ポーランドのヴロツワフにあるHala Stuleciaに設置された常設インスタレーション
写真提供:AntiVJ

アーティストのRomain TardyとThomas Vaquié氏がビジュアルレーベルのAntiVJと共に手がけた「O (Omicron)」は、建築家、Max Bergによる設計で1913年に建てられたポーランド、ヴロツワフにある百周年記念ホールの内部空間に目映いビデオマッピングを投影するインスタレーションである。大規模かつサイトスペシフィックな光のインスタレーションは、建物のとてつもなく巨大な凹面に投影される様々な光るセグメントによって構成される。今回イギリスのブリストルに拠点を置くこのプロジェクトの主導チーム(Romain Tardy氏とThomas Vaquié氏)は、ユネスコ世界遺産指定のこの巨大なドームの内部空間に特別な形態とディテールを光によって作り出した。

「開けて見ると、Hala Stuleciaは世界で最も大きな鉄筋コンクリート構造の建物だった。65mの直径を持つこの構造物は18世紀初頭に建設されたローマのパンテオン以来の最も巨大なドームである。ヴロツワフの百周年記念ホールに指名されたこの建物は、建築における時代の超越の概念および20世紀を全体に渡って未来は何を意味していたのかという考えの元に存在する。この場所のこの建築を明瞭にするために1910年を出発点として(ドームは1913年に建設)、歴史的及び芸術的な引用が用いられた。また異なる時代における未来に対する違ったビジョンと比較するためにFritz Langによるメトロポリスやアーキグラムによる理想論プロジェクトなどを参考にしながら、私たちは特定の時代を引用せずに未来へのビジョンを作り出すことに興味を持ち始めた。時を越えた未来に。」Romain tardy、Thomas Vaquié、AntiVJ によるビデオマッピングプロジェクト「O (Omicron)」


 Romain Tardy (AntiVJ)による「O (Omicron)」


赤い光の炸裂が白い光が残る洞窟のような建物の暗がりに敬意を表す


真下よりドームの中間あたりのプロジェクションを見たところ


「O(Omicron)」


Romain Tardy (AntiVJ)による「「O(Omicron)」のメイキングオフ

プロジェクト情報:
ディレクター: Romain Tardy + Thomas Vaquié
建物: Centennial Hall 
所在地: ヴロツワフ、ポーランド
建築家: Max Berg (1913年)
ビジュアル制作: Romain Tardy、Guillaume Cottet
音楽担当: Thomas Vaquié
2dD/ 3D マッピング: Joanie Lemercier、Romain Tardy
マネージメント & プロダクション: Nicolas Boritc

※一部敬称略

乾久美子建築設計事務所が手がけた「Kyoai Commons」

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前橋に建つ乾久美子氏の手がけた「Kyoai Commons」
写真著作権:阿野太一
写真提供:乾久美子建築設計事務所

前橋にある共愛学園大学の増築計画、「Kyoai Commons」は開放的で明るい廊下によってつなげられ、透明ガラスのカーテンウォールで囲まれた平行する「本棚」のようである。担当した乾久美子建築設計事務所は学生のニーズに基づいて重なり合える、様々な活動が共存する場所としてフレキシブルで機能的な空間の連続性を実現しようとした。

個別に屋根の架かる各構造体は、間の空間で変化する部屋をつくりながら目的別にユニークかつ明確に空間を分けるリズミカルに配置された壁柱で構成されている。部屋をつなぐ廊下は最もフレキシブルな性格をもち、勉強したりくつろいだり、または飲食ができる特色のある新しい環境をつくるために必要に応じて固定された空間をとりこみながら、自由に使用できる。結果として見た目はごく普通の建物に見えるが、実際は明るい白いトーンで仕上がった規則的に設けられたリズミカルな仕切りが非常にフレキシブルな空間の組み合わせを可能にしている。


開放的な廊下の両側に広がる内部空間
写真著作権:阿野太一


異なる機能をもつ内部空間
写真著作権:阿野太一


エントランス及び広々としたみんなが集まれる空間
写真著作権:阿野太一


廊下
写真著作権:阿野太一


部屋を分ける内部の間仕切り
写真著作権:阿野太一


可能な混合用途を表すダイアグラム


平面図/1階

プロジェクト情報:
竣工: 2011.01
用途: 教育施設
状況: 竣工
スタッフ: 乾久美子、奥山尚史、山根俊輔、綿引洋
立地: 群馬県前橋市
延べ床面積: 1954.83 m2
コンサルタント: jun sato structural engineers kankyo engineering inc. 佐藤淳構造設計事務所、環境エンジニアリング
施工: kajima corporation & kobayashi kogyo co.ltd. 鹿島建設&小林工業
写真撮影: 阿野太一

※一部敬称略

ヴェネチアビエンナーレ 2012: オーストラリア館

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ロープをつたってGiardiniを回遊し、オーストラリア館に戻る水上タクシー
写真著作権:Richard Goodwin Pty Ltd

イタリアのヴェネチアで行なわれる第13回国際建築ビエンナーレでの今年のオーストラリア館は「Formations: New Practices in Australian Architecture」というテーマで構成される。Anthony Burke氏、Gerard Reinmuth氏、TOKO Concept Designのコラボレーションにより生まれたこの展示は、ビエンナーレのチーフキュレーターのDavid Chipperfield氏のテーマ「Common Ground」に応えるために本来の出発点を尊重しながら、建築の職能領域で様々な概念を統一することを表現している。このコレクションではグローバルな問題に関する議論を刺激しながら、コラボレーションという形態と相互の関係性を奨励する。

建築家になるために必要とするものを提示する例として、この分野で認められた展望を規則的に試みる6つの建築家グループが選ばれた。来場者が最初に目にするのはシドニーに拠点を置くRichard Goodwin Pty Ltdによる水上タクシー。これはロープに吊られた乗り物で、Giardini(庭園)内の運河を横切ってヴェネチアの私有及び公共空間を探索することが可能。エキシビションの範囲をパビリオン外に広げている。パビリオン内部では2112 AIによるデジタルインスタレーション「100 YR City」が建築家という職能に対する外部圧力がどのように都市デザインに影響するかを説明しながら、スロベニアのマリボル市でのヨーロッパ的文化の中心地としての未来の展望を繰り広げる。そして他の国際館を訪れた来場者との交流が図れるように、パビリオンの外にはArchrivalが「Arena Calcetto」というテーブルサッカーを設置した気軽な憩いの場をデザイン。


オーストラリア館の前庭のカジュアルな憩いの場には彫刻的なテーブルサッカーが設けられている
写真著作権:Archrival

Healthabitatは街を歩き、ベネチアに暮らす地元の人々と会ってデザイン面と健康に関する問題に取り組みながら、彼らの住環境を改善していく。この建築家によるラジオ番組はイベント期間中、大学教授や建築家を招いて、生中継を送る。


建築家や教授などによって主催されるライブ・ローミングショー
写真著作権:建築家

クリエイティブ・ディレクターのAnthony Burke氏とGerard Reinmuth氏は次のように述べている:「このエキシビションは前進的なオーストラリア人を中心に、建築的行為の未来と発展についてグローバルな討論に参加することで、世界中の同業者が構築された環境を形成できるよう、また仕事の新しい分野における著しい貢献を行えるような建築行為の形態に替えていく増大したチャンスを探求しています。」


ヨーロッパの文化の中心、スロベニアのマリボルの街を訪れる未来の人々が登場するデジタルインスタレーション
写真著作権:2112 Ai (100yr city)


ロボットによって制作された複雑な彫刻的インスタレーション
写真著作権:Supermanoeuvre


ヴェネチアの地元住民に住居環境改善のコンサルタントを移動しながら行なうチーム
写真著作権:Healthhabitaat


エキシビション「Formations」クリエイティブ・チーム
(左から右へ) TOKO Concept Design、Anthony Burke氏、Gerard Reinmuth氏


エキシビション「Formations」のクリエイティブディレクターたち
(左から右へ)Gerard Reinmuth氏 + Anthony Burke氏

第13回国際建築ビエンナーレはロンドンに拠点を置く建築家のDavid Cipperfield氏がキュレーターを担当し、今回のテーマは「Common Ground」。2012年8月29日から11月25日までヴェネチアで開催予定。

Renzo Pianoの手がけた「The Shard」がロンドンに完成

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Renzo Piano氏が手がけたロンドンの「The Shard」
写真著作権:Sellar

通称「The Shard」と呼ばれるイタリアの建築家、Renzo Piano氏が手がけた「The London Bridge Tower」が完成し、一般に公開された。309.6mの高さをもつ現在ヨーロッパで最も高層のこの建物は、ロンドンのサウスバンクにあるLondon Bridge Quarterという新開発地区に建設された。200万平方メートルの開発地域の中心となる72階建ての混合用途タワーでは、12のレーザー光線と30ものサーチライトを使った夜間のライトショーが開催され、ロンドンのスカイラインに加わった新たな高層建築を祝した。


Canary Wharfに向って見た眺め
写真著作権:Sellar

建設中の当タワーに関するdesignboom内の記事はこちら


タワーブリッジからの眺め
写真著作権:Sellar


ライトショーによるオープニング
写真著作権:Sellar


オフィスエントランス
写真著作権:Sellar


ウィンターガーデン 
写真著作権:Sellar


レストラン
写真著作権:Sellar


ギャラリー
写真著作権:Sellar


尖塔
写真著作権:Sellar


ファサード
写真著作権:Sellar


敷地
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


敷地
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


敷地図
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


詳細断面
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


Renzo Piano氏によるスケッチ
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


断面
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


中間階の広場
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop


Renzo Piano氏によるスケッチ
写真著作権:Renzo Piano Building Workshop

プロジェクト情報:
立地/期間: 英国ロンドン、2000 -2012年
施主: Sellar Property Group
主要用途: オフィス、住居、ホテル、レストラン、カフェ、商業施設
延べ床面積: 126.712平方メートル (総計); 83.104平方メートル(純面積)
全高: 306m / 72一般階 / 合計87階 
 オフィス: 4-28階 : 55,277 m² / 595,000 sqft
レストラン: 31-33階 : 2,608 m² / 28,073 sqft
ホテル: 34-52階 : 17,562 m² / 189,037 sqft – 200室はシャングリラホテルが賃貸
居住スペース: 53-65階 : 5,788 m² / 62,302 sqft – 10戸
展望ギャラリー: 68-72階 : 1,391 m²/14,973 sqft
駐車場: 48箇所のスタッキング装置
エレベーター: 44台+ 8台のエスカレーター
階段: 306段
ファサード: ガラスパネル(11.000枚)
 
共同所有者: カタール
共同所有者: Sellar Property Group 
出資者: カタール・ナショナル・バンク
ディベロッパー: Sellar Property Group
担当建築事務所: Renzo Piano Building Workshop
元請業者: Mace
プロジェクトマネージャー: Turner & Townsend
積算士: Davis Langdon
構造エンジニア: WSP Cantor Seinuk
サービスエンジニア (The Shard): Ove Arup and Partners 
サービスエンジニア (The Place): WSP Buildings 

コマーシャルエージェント (The Shard): Knight Frank, Jones Lang Lasalle 
コマーシャルエージェント(The Place): Cbre, Colliers International

 ※一部敬称略

Nacho CarbonelとDome Carbon MagicがJapan Creativeのために制作したオブジェ

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Nacho Carbonell氏による「Dome Carbon Magic Sculpture」
合成カーボンファイバー
写真著作権:designboom

スペイン人デザイナー、Nacho Carbonell氏がDome Carbon Magic(童夢カーボンマジック)とのコラボレーションで Japan Creativeのために彫刻作品のシリーズを制作した。この作品のコンセプトでは、この上ないスピードに達成することを目標にするレーシングカー産業のために何年にも渡る開発を通して洗練されてきたテクノロジーから多くを学んでいる。この研究から軽量カーボンファイバーは生まれ、当アーティストは素材の弾力性を活かした音を出すオブジェのコレクションを作り出す。


オブジェがカーボンファイバー素材から音を放つ
写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


様々な彫刻のコレクション
写真著作権:designboom


この素材は元々レーシングカー産業のために開発された
写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


制作中の様子
写真提供:Japan Creative

藤本壮介の作品展「 Futurospective Architecture」

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ドイツのビーレフェルトで開催中の藤本壮介氏の作品展「Futurospektive Architecture」
写真著作権:Jürgen Rehrmann

藤本壮介の作品展「Futurospektive Architecture」
ドイツ、ビーレフェルト(ヴェストファーレン)
2012年9月2日まで開催中

ドイツのビーレフェルトにあるクンストハレ・スカルプチャー・パークにてビーレフェルト美術館が企画した藤本壮介氏の作品展「Futurospektive Architecture」が開催中。展示された藤本氏の過去の作品に関するおよそ120点の模型やマテリアルなどは、氏の空間に対するビジョン - 単に構造の中心部として捉えられるものではなく、むしろ利用する者が定義するような要素として存在するもの - を表現している。最近建て始められた、あるいはもうすぐ着工のプロジェクトや将来の計画などもまた展示されている。

このエキシビションでは氏の空間理論をユニークなコレクションを通して原寸大で経験できる。展示物の中心として鎮座しているのは氏の最新の作品「Final Wooden House」である。これは様々な長さの大きな木材が、まるで子どもの頃遊んだブロックのおもちゃを思い起こさせるような、ヒューマンスケールで積み上げられたもの。それはシンプルな幾何学的立方体に見えるが、内部は完全に3次元的な凹凸が出現した空間で、個人のニーズによって決定される機能を持っている。このインスタレーションでは例えば誰かにとってテーブルとして使われるパーツが他者にとっては椅子や棚として機能するといった完全なフレキシビリティが表現されている。なおさらに詳しい情報はdesignboom内の「The Final Wooden Box」で参照可能。

geo coordinates: 52° 1' 06'' ,  8° 31' 33''


「Final Wooden Box」を展示室から眺めたところ
写真著作権:Jürgen Rehrmann


展示スペース
写真著作権:Jürgen Rehrmann


展示スペース
写真著作権:Jürgen Rehrmann


展示スペース
写真著作権:Jürgen Rehrmann


展示スペース
写真著作権:Jürgen Rehrmann


模型を展示した空間
写真著作権:Jürgen Rehrmann


「The Final Wooden Box」
写真著作権:Jürgen Rehrmann


クンストハレ・ビーレフェルト
写真著作権:Jürgen Rehrmann

出資:ノルトライン=ヴェストファーレン州の家族省及び文化スポーツ省、ビーレフェルト文化財団
後援:ノルトライン=ヴェストファーレン州Landesbetriebe Wald und Holz、Handwerksbildungszentrum、Bielefeld-Brackwede,Oehme und Partner Architects、The Quakernack Company、The Japan Foundation


アウトドア用のロッキングチェア「Fedro」

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Lorenza Bozzoli氏がデザインした「 Fedro」
写真著作権:designboom

Lorenza Bozzoli氏が脚の取れた古い椅子の上でバランスを取ったりビデオゲームをする自分の息子に影響を受け、また彼の名に由来するまさに脚のない椅子「Fedro」をデザインした。これはドイツの家具ブランド、Dedonのためにデザインされた椅子で、ミラノ生まれのファッション、テキスタイル、アクセサリーデザイナーのこの椅子に対するコンセプトは、2つの幅の狭いスキッド(滑り止め)によって安定するこの椅子の動きをコントロールするのに座る人が自分の手足を使うというもの。Bozzoli氏の家具業界での初めての作品であるこの低い揺り椅子は家でくつろいだり、プールサイドやビーチで座ったりと、屋内外を通してあらゆるところでの使用に適している。さらに快適性を高めるために頭部のところにクッションが付いており、亜背部には取っ手が付いているので、簡単に持ち運べる。ラテンアメリカに生息するフラミンゴ、ハチドリ、ケツァールという熱帯の鳥をベースとした3つのカラースキームからなる「Fedro」が購入可能。


写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


写真著作権:designboom


写真著作権:designboom

「Angel of The West」としてDamien Hirstがイルフラコムに提案した彫像

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イギリスのイルフラコムの沿岸でのインスタレーションに提案されたDamien Hirst氏による「Verity」

イギリス南西部のデボン州の沿岸街、イルフラコムに「Angel of The West」として設置される予定の英国人アーティストのDamien Hirst氏の提案する高くそびえ立つ彫像「Verity」が今発表された。

ステンレススチールの内部枠にブロンズで仕上げたこの彫像は、本の台座に立っている妊婦で、左手でグラスファイバーの剣を頭上にかざし、後ろに天秤を持ち、海の彼方を見つめているというもの。イルフラコムへの申請書では「A Monumental Modern Allegory of Truth and Justice」(真実と正義の記念碑的現代アレゴリー」と呼ばれているこの彫像は、Hirst氏の作品シリーズ「Virgin Mother」の最新の作品とされている。

20,25mのこの「Verity」はイギリス北東部のゲーツヘッドに1998年に建てられたAntony Gormley氏による「Angel of The North」より25,4cm高い。Hirst氏は町会議員にもし必要な建設許可を街が与えてくれるなら20年のローンにて「Verity」(現在3つに区分されて存在する)を譲ると約束した。イルフラコムにおける10代の妊娠率が高いためすでに論争を巻き起こしているこの彫像は駐車場で区切られた湾の端に置かれる予定である。ここはHirst氏の経営する地元レストラン、11 the quayから約90mのところに位置する。

イルフラコム市の関係者は9月にこの彫像に関して決定し、うまくいけば「Verity」は年末までに設置される予定である。


コンセプトイメージ


遠くからみたところ

Fit: 英国人デザイナーたちによるロンドンオリンピック2012のポスター展

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英国人デザイナーたちによる「Fit: London 2012 Olympics」のポスター 

Fit: London 2012 Olympics Posters by British Designers 
セントラル・セントマーティン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン企画

Lethaby Galleryにて(キングスクロス)2012年7月2日 - 9日まで開催
Window Galleriesにて(キングスクロス)2012年6月29日 - 8月30日まで開催

2012年開催のロンドンオリンピックで見過ごされてきた英国のグラフィックデザインの底深い才能に脚光を当てる機会を持つべきではないかとVaughan Oliver氏とJonathan Barnbrook氏は思い立った。そして優秀な英国人デザイナーたちを招き、彼らに独自のオリンピックのためのポスターの制作を依頼した。今それらの作品がエキシビション「Fit」で展示されている。

Jonathan Barnbrook氏がdesignboomにショーについて語ってくれた。

DB: 「Fit」の目的は何ですか?
JB: ロゴが好きか嫌いかは別として、オリンピックに際してグラフィックデザインの分野が見過ごされてきたように感じています。

イベントを記念するようなポスターは実際デザイン作品ではなかった。

このショーはこの国の最も有能なデザイナーたちをオリンピックのポスターデザインを通して発掘するために企画しました。英国はグラフィックデザインにおける恐らく世界で最も素晴らしい才能を持っていると思います。

出来上がった作品についてどう思いますか?
常にこのようなショーでは、どれだけテーマが人々を感化するかによるし、おもしろいことにどれが一番かに関してはブログ上などで実に様々な人々の見解が存在しているのです。

これが実際のタスクであるかのように企画し、否定的にならずに受け止めることを促しました。そしてまるで公式のオリンピックのためのポスターを依頼されたかのように同様のデザイン「プロセス」をふんでデザインすることをお願いしました。

それは私たちが望んだような議論を導きました。またこの機会がこのイベント及び一般的により広範囲のコンテクトでの社会におけるグラフィックデザインの役割に関する議論を引き超してほしいと願っています。

エキシビション後はこれらのポスターはどうなるのでしょう?
他の)エキシビションの予定はありませんが、ポスターは販売されてその売り上げは学生のための奨学金に充てられると思います。


David Pearson氏の作品


Bibliothequeの作品


Jonathan Barnbrook氏の作品


Morag Myerscough氏の作品


Michael Worthington氏の作品


Vaughan Oliver氏とSi Scott氏の作品


Vaughan Oliver氏の作品

Fit に参加のデザイナー: Ian Anderson, Phil Baines, Jonathan Barnbrook, Bibliotheque, 
Neville Brody, Catherine Dixon, Fuel, Graphic Thought Facility, Angus Hyland, 
Alan Kitching, Jeremy Leslie, Domenic Lippa, Morag Myerscough, Vaughan Oliver, 
David Pearson, Michael C Place, Jake Tilson, Tomato, Why Not Associates, 
Matt Willey, Marina Willer, Graham Wood & Michael Worthington

Fitに関するさらに詳しい情報はこちら。 
このショーに関するレビューはこちら

※一部敬称略

サンパウロに出現したOlekによる「Crocheted Jacaré」、ワニ形の遊具を覆う

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OlekがサンパウロにあるSESC敷地内の遊び場に制作したインスタレーション「Crocheted Jacaré」

ポーランド生まれでブルックリンを拠点に活躍するアーティスト、OlekがブラジルのサンパウロでSESC Arts Show 2012のためにインスタレーション「Crocheted Jacaré」を制作した。「Crocheteiros」というかぎ針編みのコラボレーターの協力を得て数週間にも及んで現地で制作されたこのプロジェクトは、Olekが「Multicultural mix」(多文化の混ざり合い)と呼ぶノースカロライナ製のアクリル糸とブラジルのリボンを組み合わせたものでMárcia Maria Benevento氏のデザインによるワニの形をした遊び場の外観を完全に覆ってしまうというもの。

このプロジェクトは「事の記憶」という概念のもとに様々な介入をテーマにしているSESC Arts Show 2012の一部。なおこのエキシビションはSESC(社会奉仕交流)非営利文化機関の様々な建物で2012年7月19日より29日まで開催されている。


「Crocheted Jacaré」全体の様子


ワニの頭の部分


ブラジル製のリボンで編まれた目のディテール

歯の周りに施されたかぎ編み


かぎ針編みで覆われたワニ形の遊具


突起物の付いたしっぽ部分

巧緻に切り取った帳簿用紙でJill Sylviaが創り出す建築物

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Untitled (ジェファーソン記念館)
ハンドカットの帳簿用紙
大きさ:約5.25” x 5.5” x 6.5”
2010年作

アメリカ人アーティスト、Jill Sylviaが媒体として帳簿用紙を使い、総じて根拠の無い表徴と価値としての社会的な一連の建築物、金融建築、資本を探求するためにアメリカの重要な建物を再表現する。通常金融取引の記録のために使われる数字や会計データを書き込む各セルの線内を注意深く切り取ってSylviaはそれぞれの作品を作る。少し例を挙げればその作品の中にはスケルトンな構造体の米国財務省、ニューヨーク証券取引所、ホワイトハウスなどがある。経済面に強く関連した素材から何万ものこれらの小さな四角形がアーティストによって取り除かれて残った窓枠によって証拠づけられるように、これらの特別な構造物を再現するという選択によって、経済的追求に加えて負債と透明性の周囲に存在する問題及び社会的重要性に直接働きかけている。

「この作品作りを始めたとき(建物や国定記念物を組み立てるのにバランスシートを用いる以前)、私にとって制作過程は自分たちの取引の量を図る必要性を理解することを試みることでした。その損失を伝えながら、私は明らかに時間と労力を費やすであろう単純作業に没頭しようとしました。この世界の調整のために用いようとする手段が、私たちが体系づけようと努力するものよりも多くの洞察力を私たちに対して投げかけてくることを、昔も今も結果として生じた空白が示唆してくれるかもしれないということに興味があります。」 -  Jill Sylvia


Untitled (ジェファーソン記念館) のディテール
ハンドカットの帳簿用紙
大きさ:約5.25” x 5.5” x 6.5”
2010年作


Untitled (アメリカ合衆国議会議事堂)
ハンドカット帳簿用紙
サイズ:約8.5” x 15” x 7”
2008年作


Untitled (アメリカ合衆国議会議事堂)
ハンドカット帳簿用紙
サイズ:約8.5” x 15” x 7”
2008年作


Untitled (アメリカ財務省)
ハンドカット帳簿用紙
サイズ:約4.5” x 16” x 9”
2009年作


Untitled  (アメリカ財務省)の詳細
ハンドカット帳簿用紙
サイズ:約4.5” x 16” x 9”
2009年作


Untitled (ホワイトハウス)
ハンドカット帳簿用紙
サイズ:4” x 11” x 6.5”
2007年作


Untitled (ホワイトハウス)の詳細
ハンドカット帳簿用紙
サイズ:4” x 11” x 6.5”
2007年作


ニューヨーク証券取引所
ハンドカットの帳簿用紙
サイズ:約12” x 7.75” x 5.5”
2011年作


ニューヨーク証券取引所
ハンドカットの帳簿用紙
サイズ:約12” x 7.75” x 5.5”
2011年作


フェデラルホール
ハンドカットの帳簿用紙
サイズ:5.5” x 4.5” x 12”
2011年作


フェデラルホール
ハンドカットの帳簿用紙
サイズ:5.5” x 4.5” x 12”
2011年作

太陽エネルギーで飛ぶ飛行機「Solar Impulse」

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初の太陽エネルギーによる飛行機「Solar Impulse」の大陸間飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard

2012年7月24日、中央ヨーロッパ時間8時30分に6000キロの飛行の後、着陸した飛行機「Solar Impulse HB SIA」 は太陽エネルギーを利用した飛行機による飛行距離の世界記録を塗り替えた。この飛行機は11,628枚の光電池パネルから集められたエネルギーで駆動する4台の10馬力のモーターによって今回の全距離を飛行。天候にかかわらずこれらのパネルは格納されるあらゆる場所で400キログラム相当のリチウム電池を用いて自然光から生産したエネルギーを蓄えておくことが可能である。

2012年6月6日、「Solar Impulse」はすでにスペインのマドリッドからモロッコのラバトまでの長距離飛行工程による大陸間飛行を行ない、初の太陽エネルギーによる飛行機となった。毎時70キロメートルの平均飛行速度に達した飛行機がおよそ800キロメートルの距離を飛行したことで新記録が生まれた。


スイス上空を飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


スイス上空を飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard

長さ21.85m、高さ6.4mの「HB-SIA」は一般的な自動車と同じくらいの1600kgの重さであるにもかかわらず翼幅が63.4mもあるのが特徴的。カーボンファイバーを機体の構造に使用しているため軽量化が可能で、計測器具やその他の装備はエネルギー効率の必要性及び高高度地点での比較的困難な状況に対する信頼性を考慮して計画されている。

「Solar Impulse HB SIA」に費やされた研究と技術を参考に別の飛行機「HB-SIB」の最初のプロトタイプが製造される。飛行士一人が4日から6日間ずっと横たわれるくらいの空間的なコックピットが特徴的で、この2体目の飛行機は2014年4月から7月にかけて世界一周飛行を行なう予定。


スイスでの飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


スイスを離陸
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


スイスを離陸
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


飛行のための準備をする技師たち
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


飛行中のコックピットの様子
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


離陸の準備
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


コックピットの操縦士
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard


プロペラのディテール
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard



最初の着陸

ヴェネチア・ビエンナーレ2012: 香港パビリオン

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Oval Partnershipのキュレートによる「Inter Cities / Intra Cities: Ghostwriting The Future」
写真提供:Oval Partnership

香港インスティチュート・オブ・アーキテクツ香港アーツ・ディベロップメント・カウンシルOval Partnershipのキュレートによって第13回国際建築ビエンナーレに参加する。「Inter Cities / Intra Cities: Ghostwriting The Future」と名付けられた今年のテーマは、ビエンナーレの代表キュレーターであるDavid Chipperfieldの掲げるトピック「Common Ground」に従って香港と世界各地の大都市の未来における持続可能な都市の成長を探求する。グローバル化した商業経済の中での人口増加を持続させるプロセスを評価しながら、文化的なアイデンティティを助長。世界で最も適切な再活性化プロジェクトのひとつになるようにこのエキシビションでは、九龍東の公式及び非公式に計画された開発プロジェクトとその既存及び将来的な文化のエリアとして知られる320ヘクタールの地区を分析する。

さらにキュレーターは時間を越えた地域の居住性において思索するために、このエリアにおける現在進行中そして過去のプロジェクトに関わる事務所を世界中から招聘している。広範囲な調査によって各プロジェクトの歴史、成功、失敗を考察し、様々なスケールとプログラムに富んだ建物の並列させることを試みる。パビリオンへの参加事務所は以下の通り。

参加事務所:
Alan Cheung
ANTs
CAVE
Foster &
Partners
Hour25 Production
HK Honey
Hidden Agenda
jim chan
Oval Partnership
Rocco Design
Ronald Lu & Partners
Wallace Chang


Mut Wah通り、Kwun Tong

Oval Partnershipの設立者、Christopher Lawからのコメント:「世界的な金融危機の中、香港は新しい段階へと持続可能な都市論をもっていく再生プロジェクトを生み出すために名乗り出ました。このプロジェクトは都市の広範囲における再発明です。そして消費者中心主義で、投資の集中した、接続が良く高密度だが社会政治的には完全に目の覚めていない都市の新しい建築的文化がどのように発展していくか仮定したり観察したりするのにこの場所が魅力的であると信じています。またエキシビションを通して我々の目的が世界クラスの都市として持続する香港のダイナミックな成長を促進することを期待しています。」


Yue Manスクエアの人気のない住宅群 


九龍の Ngau Tau Kok通りにある典型的な公団住宅


Kwun Tongの竹製の足場


Kwun Tongのフェリー乗り場


「Inter Cities / Intra Cities: Ghostwriting The Future」のグラフィック


Venice Biennale HK 2012 -  VimeoでのVenice Biennale HK 2012による九龍東の紹介


Vik Munizがちぎった雑誌で創り出す著名絵画の模倣作品

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Vik Munizによる「Pictures of Magazines 2」
エドワール・マネの「フォリー=ベルジェール劇場のバー」が題材

ブラジル人アーティストのVik Munizによる「Pictures of Magazine 2」というタイトルのシリーズに、変わった媒体を用いた作品が加わった。この作品プロジェクトは有名な絵画を再制作するというもので、ちぎった古雑誌を注意深く組み合わせながら
オリジナル作品の色調や輪郭を模倣。エドワール・マネの「フォリー=ベルジェール劇場のバー」やポール・セザンヌによる「グリーンアップル」、ゴッホの描いた「糸杉のある小麦畑」などを題材にした独自の作品が制作された。これらの作品はXippas Galleryに展示されている。


セザンヌの「カード遊びをする人々」を題材にした作品


ギュスターブ・カイユボットの「床に鉋をかける人々」を題材にした作品


アンニーバーレ・カラッチによる「肉屋」を題材にした作品


セザンヌの「グリーンアップル」を題材にした作品


エドワード・ホッパーによる「Summer in The City」を題材にした作品


ヴァン・ゴッホによる「糸杉のある小麦畑」を題材にした作品


ドガの「たらいで湯浴みをする女」を題材にした作品

Fearon Hay Architectsの手がけた「Imperial Buildings」の活性化プロジェクト

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ニュージランド、オークランドに登場したFearon Hay Architectsが手がけた「The Imperial Buildings」
写真著作権:Patrick Reynolds
写真提供:Fearon Hay Architects

ニュージーランドのFearon Hay Architectsがオークランドのダウンタウンに「The Imperial Buildings」を甦らせた。1886年と1911年に建てられた文化に富んだ5階建ての建物に現在はバー、ダイニング、商業オフィス及び店舗が入っている。加えてちょうど「Imperial Lane」という名の新しい通りがかつて切り離された建築群を貫いて設けられ、内部の循環する空間要素によってこのプロジェクトの以前は近づきにくかった建築空間を活性化させている。敷地を横切る傾斜したサービス用通路には段差のある敷地の形状に沿って階段状にテーブルが置かれたオープンなレストランが設けられ、新しい交流の場の軸として機能する。

各セクションを自然光で照らしだすために各階を貫く金属フレームに嵌められた半透明の窓ガラスで構成される光のシャフトによってれんがや石、木製のトラス、風化したコンクリートの構造体が表面化する。また細長い黒塗りの鋼材と波形金属板がインダストリアルな雰囲気を損なうことなくこれらの既存のエレメントを支持している。中央に配置された螺旋階段は、上層をオープンエリアに導く様々な階段とバルコニーのある光井戸として機能していた1階の大きな中庭と新しい内部通路をつないでいる。


写真著作権:Patrick Reynolds


屋外ダイニングエリア
写真著作権:Patrick Reynolds


通路脇のカフェ
写真著作権:Patrick Reynolds


(左)光井戸
(右)新しく設けられた階段
写真著作権:Patrick Reynolds


(左)通路レベル/螺旋階段
(右)螺旋階段上部と光井戸
写真著作権:Patrick Reynolds


オリジナルのれんが壁と木造トラスが残る屋根裏空間
写真著作権:Patrick Reynolds


写真著作権:Patrick Reynolds


最近改善されたFort Laneを強調する敷地コンテクスト、埋め込まれたImperial LaneによってQueen Streetとつながる


断面


立面

プロジェクト情報:
担当建築事務所: Fearon Hay Architects
所在地: ニュージランド、オークランド
建設用地: 5000平方メートル
竣工: 2011年
写真撮影: Patrick Reynolds

Moment Factoryが手がけたビデオマッピングプロジェクト「Duality」

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Moment Factoryの手がけた「Duality」

ケベック州、モントリオールのMoment Factoryが「Duality」という題名のビデオマッピングプロジェクトを手がけた。このプロジェクトはインターアクティブ・ディスプレイの背景として建物のファサードを用いて建築的3Dマッピングで成長する文化を表現するもので、今回はニュージャージー州のアトランティックシティにあるBoardwalk Hallを広大なスクリーンとして利用。

この建造物を讃えて制作された全部で8分半のショーはその地域の多彩な歴史から影響を受けており、日暮れの後2時間ごとにホールの広大なファサードに3Dのアニメーション映像が投影され、建物に活気をもたらす。石造りの建築物は振動し、アーチは粉々に砕け、光と音と融合しながら一瞬消失する建物が相補的でありながら競い合う2つの実体の思うままに再度出現し、このコンベンションセンターの進行形の歴史に本来のストーリーを表現している。

このインスタレーションでは12台の20,000ルーメン・ビデオプロジェクター、65台のRGB発光スタンドライト、14台のサラウンドサウンドスピーカー、低周波サブスピーカーが使用されており、いずれも海からの塩害に耐えられるようにデザインされている。


ショーの様子

「Giradora」- 脚の動力によって稼動する洗濯機と脱水機

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Alex CabunocとJi A Youのデザインによる「Giradora」

ロサンゼルスに拠点に活躍するAlex CabunocとJi A Youが、水道のない地域に住む人々が効率よく洗濯できるように人力で稼動する洗濯機兼回転式脱水機「Giradora」を開発した。このプロジェクトは二人がまだアートセンター・カレッジ・オブ・デザインの学生だった時に始まったもので、リマ及びペルーのスラムにおける水不足を緩和するためのプロジェクト「Safe Agua Peru」の一部として南アメリカのNGOから何かプロダクトを生み出すことを提案された。

ペルーのCerro Verdeという放置された地を旅しながら、CabunocとYouは直接の実地調査を行い、人々の暮らしが清潔な衣服にかかっていることが認識された。仕事用であれ子どもの学生服であれ衣服は体裁の良い必要があるが、水道水あるいは排水無しでまた水を回収するのに極めて困難な状況で、衣類を手洗するという単純な作業がどんなものになりうるかは、実際非常に挑戦的である。追加調査をもとに、1日平均して6時間もの時間が1週間に3回から5回の洗濯に費やされ、様々な健康障害をもたらすことがわかった。例えば絶えず衣類を絞ることで腱滑膜炎、うずくまることから慢性の腰痛、冷たい水による手の痛みなど上げられる。また冬場は衣服が乾くのに3週間ほどほどかかるのでそのためカビが発生し喘息を引き起こす。

より人間工学に則った、経済的でエコロジカルな洗濯方法を見つけるために長期にわたって模索する「Giradora」


ドラム缶のようなバケツの上に座り、人間工学的に考慮された足による動力で動かす

日当4-10米ドル程度を稼ぐ家庭をターゲットにしたこの器具は40米ドル以下で生産される。今回デザインされた洗濯槽は水樽と似た形をしている。槽の内側には洗濯桶本体が設置されており、クッションが付きの蓋で開閉できる。利用者は洗濯機の上に座り、シリンダの下部に取り付けられたペダルを足で踏む。これはより人間工学的に正しいポジションで洗濯でき、もうたらいに多い被さる必要がなくなる。ペダルを踏みながら、水を撹拌し、衣類を洗濯及びすすぐ。水を流した後は同様の動きで回転させ脱水する。CabunocとYouが生み出した「Giradora」によって効率性が二倍になり、健康状態が改善される一方、快適で経済的な洗濯作業が実現。脚の動力で稼動させることで、利用者はもう冷水に自らの手をさらす必要がなくなり、効率的にすすぎを行なえるので水の使用量が軽減され、また全ての作業をもはや人の手がする必要がないので、衣類を絞ることで引き起こされる腱滑膜炎のリスクがなくなる。


持ち運びが楽なように軽量にデザインされている


備え付けられたペダルを踏むことで水を撹拌し、衣類を洗濯する仕組み


使用中の「Giradora」


準備段階のコンセプトで試運転


提案されたデザインの透視図


使用法:
1. 衣類を「Giradora」の中に入れる。
2. 洗濯機の中の洗濯物がかぶるくらいの水を注ぐ。
3. 洗剤を入れる。
4. 器具の蓋の上に座る。
5. 足でペダルを踏むと、水を撹拌し、洗濯及びすすぎ、最後に脱水が行なわれる。
6. 排水口から容易に濁った水をたらいに集めて再利用。


鮮やかな色彩と民族調の模様で有名なペルーの「Cultura Chicha」をもとにデザインチームが選んだカラーパレット


「Giradora」のインフォメーションビデオ
ビデオ提供:Team Giradora

「Hands in The Mist」- ラテンアメリカのNGO、Un Techo Para Mi Paisとそのイノベーションセンターのコラボレーションによる短編ドキュメンタリー。このフィルムは「Safe Agua Peru」プロジェクトのデザインの実体を追っている。


ビデオ提供:Erik Anderson

なお「Giradora」は国際デザイン・エクセレンス・アウォードに輝き、Fastcompany's 2012 Innovation by Design Awardsの入賞候補にも選ばれている。

Hans Holleinの設計による「Meixihu Culture and Arts Center」

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中国の長沙に計画されている「Meixihu Culture and Arts Center」
写真提供:Hans Hollein

オーストリアの建築事務所、Hans Holleinによる中国の長沙に計画中の「Meixihu Lake International Culture and Arts Center」の設計が完成した。この都市計画では広範囲で多様なプログラムを世界で最も大規模となるランドマーク的な文化施設に盛り込んでいる。多面性に富んだマスタープランの中で、主体となる要素はモール、ホテル、エキシビション施設、集合住宅群、シアターから構成され、ユニークな彫刻的外観をもち、お互いに支持し合っている個別の建物に計画されている。寄り集まった商業的要素によって芸術的かつ文化的機能が再び融合された循環路を通してお互いに結びついている。公共交通機関から直接歩行者専用路を通って巨大な複合施設にアクセスが可能で、一方主要周辺道路は新設される地下道とつながる。敷地に隣り合うMeixu湖は穏やかで自然な風景を提供する。

地域の従来の都市要素は現代テクノロジーと戦略と組合わさって、ダイナミックな大空間や反射するファサード、不規則で大規模な空間、そして新しいコミュニケーション方法を世界最大の施設の中に具現化される。


鳥瞰図


 Meixi湖からの眺め


メインストリートから見たところ


ショッピングモールへのメインエントランス


メインエントランスを見たところ

外観の形が態作り出す街に対する芸術的アイコン


ショッピングモールのエントランス


美術館内


エントランスホール


敷地


「Meixihu International Culture and Arts Center」の紹介

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