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nendoが手がけたカナダ文明博物館でのエキシビションデザイン

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カナダ文明博物館にて開催されたエキシビション「Japan: Tradition. Innovation」(日本:伝統。革新。)
Jimmy Cohressen氏に帰属

日本の建築事務所nendoカナダ文明博物館(the canadian museum of civilization)にて日本の現代デザインとテクノロジーに対する影響を讃えて最近開催されたエキシビション「Japan: Tradition. Innovation」の会場構成を担当しました。多くの技術革新がどのように過去の伝統に根付いているかを読み解いていくインスタレーションが行なわれました。このインスタレーションでは現代のアート、テクノロジー、そしてデザイン作品が江戸時代(1603-1867)の伝統的なアイテムの横に並べられることで、どのように昔のアイデアが現在の技術に取り込まれているかを対比させ、比較の対象としてマンガ本およびそれに属すもの、木版画、ポータブルな乗り物の特性を具体化したコンパクトな自動車などが展示されました。

650㎡の会場空間は5つのゾーンに分けられ、それぞれのゾーンでは日本文化に関係する異なる重要なテーマに焦点を置いています。交通、ロボット技術、社会的地位、消費文化そして娯楽というテーマごとに色分けしたグラフィックで、展覧会に訪れた来場者が会場内の動線を容易に認識できるように構成されています。また仕切り壁を設ける代わりに各ゾーンに白い屋根を設置したことで、「内」と「外」の関係性の多様化が生まれました。「間」(明白な空間)と「仕切り」(造作)という古来のコンセプトがさりげなくインスタレーションの空間構成に用いられ、それによって大空間を通して目にする視覚的効果が、日本の巨大都市空間に身を置いた時の無秩序な疑似体験を生み出します。


白い屋根によって空間が分けられている


会場内で来場者が容易に動線を認識できる色とりどりのグラフィック


新しい進歩と比較した過去のテクノロジー


会場の様子


白い屋根及び背景ボードと対照的な黒色の壁、床及び天井


来場者は地図のようなグラフィックに沿って展示を観賞する


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