Franz West氏による「Extroversion」、ベネチアアートビエンナーレ2011にて
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オーストリア人アーティストFranz West氏のパラパビリオン「Extroversion」がベネチアアートビエンナーレ2011にて公開されています。West氏は第54回ビエンナーレ「ILLUMInations」のキュレーターBice Curiger氏に招かれた4人のアーティストのうちの1人で、他のアーティストたちの作品を招き入れる場所特定の構造体をデザインするよう依頼されました。
ミニチュアのエキシビションとして機能するように、インスタレーションは内外が逆になったキッチンスタジオのようなドメスティックな空間をもとに構成され、West氏の個人的コレクションからなる作品が特徴的です。それらのコレクションには通常、彼の自宅に飾ってあるもので、Fischer、Mike Kelley氏、Gelitinといった友人の作品などが含まれています。West氏の夫人及びアーティストTamuna Sirbiladze氏によるウォールペーパーが貼られた構造体の外側はギャラリーの壁面として機能し、内側の壁には写真家のDayanita Singh氏による写真シリーズ「Dream Villa」が映し出されます。
ディテール
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インスタレーションの様子
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Mike Kelley氏の作品「自筆」
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インスタレーションの様子
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Gelitinによる「Untitled (スツール)」
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a work by Sarah Lucas氏の作品
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手前、Urs Fischer氏 (2004)の作品「Sigh, Sigh, Sherlock!」、45の限定生産のうちの1つ
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Michelangelo Pisoletto氏の作品「Autoritratto di Franz West」、背後の壁に展示されたDayanita Singh氏による写真シリーズ「File Room」が反射している
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Sturtevantと共にFranz West氏は今年のビエンナーレでのキャリア・アチーブメント部門における金の獅子賞の受賞です。Curiger氏によって選考が行なわれ、Paolo Baratta氏が議長を務めるビエンナーレ委員会によって決定しました。
1947年生まれのWest氏はベネチアの応用美術学校で学びました。1960年代のアクション及びパフォーマンスアートに影響を受け、アートを受け身に観ることを拒絶し、「アートがどのように見えるかは関係ない。どう使われるかが問題なのだ。」と明言していました。70年初頭、小さな持ち運び可能な石膏の彫刻を作り、「完成」となるようにそれらの彫刻を人体の近くに置くよう求めました。彼の作品はますます観る者との精神的かつ肉体的なつながりを強めていき、その多くはグロテスクな方法であり、例えば2007年のベネチアビエンナーレのために制作した7つの部分からなる作品「The Fragile At Its Cloaca」などがあります。
West氏は現在ベネチアにで生活および活動をしています。Franz West氏が第54回ベネチアアートビエンナーレのキャリア・アチーブメント部門にて金獅子賞を獲得。フィルム著作権はBiennale Channelに帰属
第54回国際アートエキシビションはイタリアのベネチアで2011年11月27日まで開催中。