今春初めのミラノデザインウィーク開催中、Design Miami / Baselの「W hotels designers of the future award 2011」の受賞者が発表された。
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Clik here to view.Asif Khan氏とPernilla Ohrstedt氏のコラボレーションによる「the cloud」
全ての写真はJames Harris氏の撮影、 Design Miami / Baselの好意により借用
今春初めのミラノデザインウィーク開催中、Design Miami / Baselの「W hotels designers of the future award 2011」の受賞者が発表されました。
今年の受賞者である3組の国際的なデザイン事務所はAsif khan (英国) 、Studio Juju(シンガポール)、Mischer'traxler(オーストリア)です。
designboom内の今年の受賞者に関する記事参照はこちらから。
先週Design Miami / Basel 2011では、各事務所が「Conversation Pieces」(話題性のあるもの/会話のための設定)というテーマをもとに新規に依頼された作品を発表しました。
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Clik here to view.Design Miami / Basel 2011での「The Cloud」の全体像
ロンドンを拠点に活動するAsif Khan氏は建築学校で知り合った友人のPernilla Ohrstedt氏とのコラボレーションで「The Cloud」というタイトルのインスタレーションを制作しました。Khan氏は「The Cloud」(雲)を日影を設けるプリミティブな空間として捉えています。それは常に変化し、床面の影は動き続けます。雲が形成するキャノピーは建築的な構造体ですが、同時に何か他の物体でもあるのです。
雲は実験的な建築作品であり、宙に浮く屋根は単にヘリウムガス、水そして石けんで作られています。それは談話のために日影を構成する即席的なキャノピーとなります。
「将来、建築は雲のように軽くてスマートかつシンプルになると信じています。この「The Cloud」という実験は建築の未来を発見する過程の最初の一歩なのです。もしかして将来は建物をポケットに入れて持ち運びできるようになるかもしれません。」Asif Khan氏からのコメント。
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Clik here to view.「The Cloud」を近くで見たところ
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Clik here to view.デザイナーのAsif Khan氏、W HotelsのシニアバイスプレジデントでグローバルブランドリーダーのEva Ziegler氏、Le Meridienを含むStarwood Hotels and ResortsのためのブランドデザインアンドイノベーションのシニアバイスプレジデントのMike Tiedy氏
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Clik here to view.Studio Jujuによる「A Tent」
シンガポールからのStudio Juju(Priscilla Lui氏とTimo Wong氏)による「A Tent」はユルト(家屋)の影響を受けており、人々が集ったり休憩するための場所です。ここにあるミニマルで白色のパウダーコーティングの施されたアーチ形構造体は青色のコネクターによってリンクし、テント以外何ものでもない形態を単に示しています。空中で空間を分割せず、心の中で空間を刻むように構成されたもの。このインスタレーションは相互作用をもたらすことを目的としており、おろらく人々が無理矢理一緒に存在していると感じない状況を演出する最も最適な方法でしょう。飾り気のないミニマルな構造体で構成されたこの作品は、視覚的に明確な輪郭を描きながらも、空間を覆ってしまうような物理的障害は持っていません。「A Tent」は解放的な動作と会話のための空間です。
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Clik here to view.来場者が気軽に腰掛けられるようにStudio Jujuの椅子「Bambi」を思わせるブルーの椅子がインスタレーションの間設置されている
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Clik here to view.Studio Jujuが彼らのプロジェクトについてEva Ziegler氏とMike tiedy氏と議論している様子
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Design Miami / Basel 2011でのMischer'traxlerのプレゼンテーション
オーストリアからの2人組Mischer'traxler( Katharina Mischer氏とThomas Traxle氏)は対話と会話に何が必要か、少なくとも2人の人(この点においてはもしくは物体)を中心に3つのプロジェクトを発表しました。2人のプレゼンテーションは1つ以上が完全に機能していることを必要としたオブジェクトに焦点を当てています。
「It takes more than one」では、その他の物体を通して物がそれら自身を発見することができるということを鏡が実証しています。「Collective works」は注目を集めた時のみ生産する機械です。その聴衆が大きくなるほど、生産されるものはさらにカラフルになるしかけです。「Relumine」は古くなったランプを新しいダイアローグの中で表現しています。
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Clik here to view.「Collective works」のインスタレーションの様子
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Clik here to view.Mischer'traxlerが彼らの作品についてEva Ziegler氏とMike Tiedy氏と議論しているところ