オープンするmecanoo architectsによるバーミンガム図書館は、1億8千万ユーロレベルともいわれるヨーロッパ最大級の図書館で、最近あまり利用されて来なかった市内で最も広域な広場を活性化させるものと期待されている。この大きな建物は、都市のハブ機能としての歴史を象徴する。市内で最も通行量が多いエリアは、広場につながっている。片持ち梁は、図書館とレパートリー劇団の共通玄関の屋根としての機能だけでなく、広場のイベントを一望することが出来るバルコニーとしても機能する。
金属で出来た円やかなメッシュと艶が広がるこの建物は、周辺地域の職人技を取り入れている。エレベーターやエスカレーターは、大胆にも中心部分に設置され、8つの円形スペースをつなぐ。このドーム状スペースは、図書館の同線という機能だけでなく、自然光導入と通気性という点でも重要な役割を果たしている。最上階のロタンダは、1882年にデザインされたシェイクスピア・メモリアル・ルームである。また、ビクトリアン・リーディング・ルームは、バーミンガム中央図書館が最初に作られた当初のオリジナルの板が使われている。これらの特徴的かつ繊細なスペースは、広場からも眺めることができる。レパートリー劇団の講堂は、リニューアルする。ワークショップからスタッフ用の設備、共有の劇場やロビーは、それぞれ図書館と劇団用に作られる。
mecanoo architectsによるバーミンガム図書館
画像 © christian richters
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図書館はBREAAMというサステイナブルな建物の称号を有しており、グレイ・ウォーター・システムや反射素材をファサードに用いるなどして、優れたエネルギー効率を誇る。1階部分の土は 断熱性を保ち、円形パティオによって陽の光が建物の奥まで差し込む。ファサードの反射素材は、強い日差しを遮りながら、光を建物内に取り入れる。また、外気を効率的に館内に流し込むことにも一役買っている。
mecanoo architectsによるバーミンガム図書館
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