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designboom 2012 トップ10: 教育施設

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designboom 2012 top ten: educational facilities

恐らく現在世界でさらに過少評価されている分野である教育は、予算削減、定員オーバー、優秀な人材や財源不足、不備な施設などの問題に頻繁に直面している。幸いなことに2012年は世界各地で学校施設の新しいタイポロジーがいくつか生まれたようだ。それらは単に最先端技術を用いた建物と空間の実現だけでなく、世界のある地域に今までそこには存在しなかった教育と訓練の場を提供している。今年は最も閲覧された教育施設のトップ10をランキングした。未来の創造の立場にあるであろう教育施設を我々がどのように伝授しているか確かめてみよう。

1. 'green school, bali' by PT Bamboo Pureによる「Green School, Bali

インドネシアで出会った後に、 John Hardyと妻のCynthiaは、バリのジャングル地帯と水田の真ん中に村落教育コミュニティ「Green School」を建設した。地元住民同様外国人への代替的教育システムを通して彼らの持続可能で利他的なメッセージを発信する。


PT Bamboo Pureによる「Green School』インドネシア、バリ

2. Schmidt Hammer Lassen Architectsによる「University of Aberdeen New Library

1495年に設立された世界で5番目に古い英語の大学キャンパスの図書館で、25万冊の本と写本を所有している。この1万5,500平方メートルの図書館には1万4千人の生徒が収容可能で、1200席の閲覧スペース、アーカイブ、歴史所蔵物、貴重図書のための居室が計画されている。


Schmidt Hammer Lassen Architectsによる「University of Aberdeen New Library」英国、アバディーン

3. Sousasantos Arquitectosによる「Rafael Bordalo Pinheiro Secondary School

この建物は校内の2ヶ所の運動場の間に位置する。敷地の地形を形どって曲線を描くエレメントに対して開かれた橋によって繋がっている。プラットフォームに沿った台形及び三角形の振れた外観パターン、学校の南建物と屋根表面がリズミカルな言語を作り、垂直及び水平の建築的ファサードを模倣している。


「Rafael Bordalo Pinheiro Secondary School」、ポルトガル、カルダス・ダ・ライーニャ

4. バングラディシュに建設されたソーラーエネルギーで浮かぶ学校

非営利団体、Shidhulai Swanirvar Sangsthaが、南アジアのモンスーンによる洪水が頻繁に起きる地域に住むバングラディッシュの小学生のために、通年教育の場を設立しようと計画。イニシアティブは災害に取り組むべくソーラーエネルギーを利用した浮かぶ学校を提案し、雨季のハイシーズンでも授業が中断されずに子どもたちが学べることを目的としている。


Shidhulai Swanirvar Sangstha Initiativeの提案する「ソーラーエネルギーで浮かぶ教室」

5. LIVE Architecturreによる「AMET School

敷地の美しい丘陵を利用したデザインは、ひれのような肋材からなる起伏したファサードを通して景観を縁取ったり解放することで周囲環境と直接的な関係を築くことを試みている。


LIVE architectureによる「 AMET School」インド、マハーラーシュトラ、ロナヴァラ

6. LOT-EKによる「韓国のAPAP Open Art School

川縁に配置された2つの箱が空と大地に達するように上下方向に傾いたレクリエーションスペースがウォーターフロントに登場。鮮やかな黄色と黒のグラフィックによる視覚的効果が、学校を都市構造における集いと憩いの場として特徴づけている。


LOT EKによる「APAP Open School」、韓国、安陽

7. Atelier Cubeによる「Christ The King Kindergarten

窓と重なり合うコンクリートパネルのピクセル化したファサードが、児童たちの屋外園庭の背景として機能する。非対称の高さにおいて大きさと配置を多様化させた開口部が、光、風、匂い、音などを独自に外部環境とつながりながら建物に取り入れる。


Atelier Cubeによる「Christ The King Kindergarten」、兵庫県

8. MAGK + Illiz Architekturによる「マリアエンツェルドルフのチャイルドケアセンター

幾何学的な窓とフレームで囲まれた箱型が真っ白な表面から抜きん出て、ダイナミックな外膜を作り上げ、建物を取り囲む大胆なカラーの舗装とコントラストを成す。天窓、玄関、ゴミ置き場、特別な開口部といった建築エレメント、そして遊ぶスペースや窓際のボックスシートなど子どもたちにとってとくべるな空間を際立たせるための遊び心に富んだ色調がピクセル化したファサードと融合している。


MAGK + Illiz Architekturによる「チャイルドケアセンター」、オーストリア、マリアエンツェルドルフ

9. Saucier + Perrotte Architectesによる「UBC faculty of pharmaceutical sciences

幹に支えられ地上に浮かぶ木の葉の茂る樹木という抽象的なアイデアに基づいたこの構造体は、人々を引きつける魅力的な特徴としてストリートレベルから引っ込んで建っている。幹部分は光を全てのプログラム範囲へのサービス機能をもつアトリウムに注ぐと同時に、それ自身を建築学的に表現している。


Saucier + Perrotte ArchitectesとHughes Condon Marler Architectsによる「UBC Faculty of Pharmaceutical Sciences / CDRD」、カナダ、バンクーバー

10. SANAAによる「イタリアのボッコーニ大学の新キャンパス」

透明で緑豊かなこの大学は完全に街へ開かれており、周囲の建築に見られるアーケードや回廊を取り入れながら街のコンテクストとスケールに沿ったデザインだ。また建物と公園間の容易な移動のためにいくつかの中庭を設けることで現代的なタイポロジーに置き換えている。


SANAAによる「ボッコーニ大学新キャンパス

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