メキシコシティに設置されたRojkind Arquitectosによる「Portal of Awareness」
写真提供:Rojkind Arquitectos
メキシコシティの賑やかな大通り、パセオ・デ・ラ・リフォルマの脇に設けられた「Portal of Awareness」はRojkind Arquitectosによる公共空間である。通りすぎたり、立ち止まった時に空間的な経験をもたらす構造体だ。コーヒーメーカのネスカフェによって依頼された8つのプロジェクトのうちの1つで、基本要項は最大1500個の金属製コーヒーカップと鉄筋を用いることだった。この構造体は鋼棒が斜めに織りなす格子の内側に1497個の取っ手付きマグカップが取り付けられ、歩道にダイナミックな影を作り出す。
41のアーチにさらに56のアーチから形成される2つの層が重なり、いずれの部材も並列するプランターに固定されている。そのプランターからぶどうの蔓が伸び、やがてこの構造体の外皮を覆うことになる。それは取り巻く周囲のコンテクストに対しては緑のシェルを、そして通り行く人々に対しては変化する赤いアーチを形成している。
鉄筋と1497個のコーヒーカップからなるシェルを通り過ぎる歩行者
構造体の埋め込まれたプランターから、やがてぶどうの蔓が伸びてシェルの外殻を覆う
ワイン色、赤、オレンジのマグカップが内部表面を覆う
鋼棒の斜めの交点にしっかり取り付けられたカップ
内部及び外部から見たカップと骨組みのディテール
夜間
夜間
レンダリング
配置図
屋根伏図
断面図
断面図
ビルディングシークエンス