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「O (Omicron)」 - AntiVJによるポーランドの百周年記念ホールでのビデオマッピング

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Romain Tardy氏 + Thomas Vaquie氏そしてAntiVJによる「O (Omicron)」、2012年作
ポーランドのヴロツワフにあるHala Stuleciaに設置された常設インスタレーション
写真提供:AntiVJ

アーティストのRomain TardyとThomas Vaquié氏がビジュアルレーベルのAntiVJと共に手がけた「O (Omicron)」は、建築家、Max Bergによる設計で1913年に建てられたポーランド、ヴロツワフにある百周年記念ホールの内部空間に目映いビデオマッピングを投影するインスタレーションである。大規模かつサイトスペシフィックな光のインスタレーションは、建物のとてつもなく巨大な凹面に投影される様々な光るセグメントによって構成される。今回イギリスのブリストルに拠点を置くこのプロジェクトの主導チーム(Romain Tardy氏とThomas Vaquié氏)は、ユネスコ世界遺産指定のこの巨大なドームの内部空間に特別な形態とディテールを光によって作り出した。

「開けて見ると、Hala Stuleciaは世界で最も大きな鉄筋コンクリート構造の建物だった。65mの直径を持つこの構造物は18世紀初頭に建設されたローマのパンテオン以来の最も巨大なドームである。ヴロツワフの百周年記念ホールに指名されたこの建物は、建築における時代の超越の概念および20世紀を全体に渡って未来は何を意味していたのかという考えの元に存在する。この場所のこの建築を明瞭にするために1910年を出発点として(ドームは1913年に建設)、歴史的及び芸術的な引用が用いられた。また異なる時代における未来に対する違ったビジョンと比較するためにFritz Langによるメトロポリスやアーキグラムによる理想論プロジェクトなどを参考にしながら、私たちは特定の時代を引用せずに未来へのビジョンを作り出すことに興味を持ち始めた。時を越えた未来に。」Romain tardy、Thomas Vaquié、AntiVJ によるビデオマッピングプロジェクト「O (Omicron)」


 Romain Tardy (AntiVJ)による「O (Omicron)」


赤い光の炸裂が白い光が残る洞窟のような建物の暗がりに敬意を表す


真下よりドームの中間あたりのプロジェクションを見たところ


「O(Omicron)」


Romain Tardy (AntiVJ)による「「O(Omicron)」のメイキングオフ

プロジェクト情報:
ディレクター: Romain Tardy + Thomas Vaquié
建物: Centennial Hall 
所在地: ヴロツワフ、ポーランド
建築家: Max Berg (1913年)
ビジュアル制作: Romain Tardy、Guillaume Cottet
音楽担当: Thomas Vaquié
2dD/ 3D マッピング: Joanie Lemercier、Romain Tardy
マネージメント & プロダクション: Nicolas Boritc

※一部敬称略


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