集学的なアーティスト、mark salvatus 氏が公共空間と集団から影響要素を取り去り、彼のストリートアートと合わせてそれらを空間に戻します。その他の様々な落書きアーティスト、ミュージシャン、壁画家、スケートボーダーたちをまとめて、氏の作品は実際の傍観者の中で、また彼の(公共空間に投下されるペイントのまき散らしを含む)ストリートアートについての講義を行なう教室において、活発な個々の参加の機会を与えます。偶然の巡り会いで活気づく彼の「覆われた」プロジェクトはたまたま歩いている様々な人々に壁にモノの形を書き写す協力を得て、その壁の図柄をミイラや包帯のモチーフで包みます。空間における個人の経験と個々の動線を抽象化および保存します。その作業を「我々の能力についている手によって明らかにするもの」とsalvatus 氏は語ります。
シンガポールアートミュージアムでの salvatus 氏の壁を低位置から見たところ。
これらの「覆われた」プロジェクトは2007年以来、バルセロナ、マニラ、バンドン、バンコック、アンマン、クアラルンプールなど世界各地で行なわれてきました。designboom は氏を 2011 シンガポール・アート・ビエンナーレ(singapore art biennale) にて会うことができました。氏はシンガポールアートミュージアムの一続きとなった階段の間に彼のために設けられた(ランダムに人々が通り過ぎる最高の)場所で、別の「覆われた」プロジェクトを行なっていました。
designboom 編集主任の birgit lohmann 氏がこのプロジェクトに参加し、通り過ぎる誰かの目印のために自身のサングラスの輪郭をトレースする。この輪郭は salvatus 氏のプロジェクトの一部となる。
mark salvatus 氏は1980年にフィリピンに生まれ、現在マニラで生活及び活動をしています。
第3回目の シンガポール・ビエンナーレ (SB2011) は3月13日に公式に開会し、2011年5月15日まで開催予定。designboom はアートディレクターのmatthew ngui 氏、キュレーターの russell storer 氏及び trevor smith 氏に案内されてこのショーを見学してきました。SB2011 のオープンハウス・プログラムは国家遺産委員会の singapore art museum (SAM) (シンガポールアートミュージアム)によって企画され、 the national arts council, singapore (シンガポール国立美術カウンシル)によって支援されています。
30カ国から63人のアーティストが4つのエキシビション開催場所(SAM 及び SAM at 8Q、シンガポール国立博物館、カラン空港、マリーナベイ)にて161作品を発表します。