United Visual Artistsによる「High Arctic」
全ての写真はUnited Visual Artistsの好意により掲載
designboomは第15回Design Indabaの国際メディアパートナーとして現在南アフリカのケープタウンにいます。この国際デザイン会議には世界中のあらゆるところからクリエーターたちが集まって、彼らの知識やそれぞれの分野におけるノウハウを共有します。独自に開発したデジタルソフトウェアを仕事に活かしながら、インターアクティブなインスタレーションを作り出すことを得意とするロンドン在住のUnited Visual Artists(UVA)がこの会議の講演者として参加します。
彼らの最新プロジェクトのひとつ「High Arctic」はロンドンの国立海洋博物館による依頼で、プログラムの一部としてUVAのMatt Clark氏がどんどん消失していく地域に関する理解と洞察力を高めるために視覚化によって北極海のノルウェー列島の問題に敢えて取り組んでいます。リサーチと集められた情報の結果、気候変化が氷河にもたらしている影響のシミュレートされた状況を通してユーザーをガイドするような経験をこのクリエイティブ集団は生み出す必要性を感じました。
モニュメンタルなフレームワークを西暦2100年に設定し、来場者は光と音、そして(それぞれが既存のものにちなんで命名された)今世紀末までに溶けてしまうと予測される3000もの彫刻的な氷河から構成される抽象的なランドスケープによって北極を探検します。紫外線の懐中電灯によって来場者は手近にアニメーションと相互作用し、また歴史の流れを越えてこの特定の地域に我々がもたらしてしまった負の影響に直面せざるを得ません。作品の一部としてUVAはClark氏と遠征に同行したNick Drake氏とコラボレーションをしており、彼はまた作品のナレーションを行なっています。
この没入型体験の場はロンドンのデザインミュージアムによる「Designs of The Year」のデジタル部門の受賞候補作品に選ばれています。
このアウォードの受賞候補プロジェクトに関するdesignboom内の記事はこちら。
没入型体験では北極海で起こっている気候変化による影響の直接的な理解へと来場者を導く
紫外線の懐中電灯によってアニメーションと相互作用する
空間の中に既存の氷河を表す3000もの彫刻のような氷河がそそり立ち、全てが今世紀末までに溶けると推測される
各シミュレートされた氷河が実在の対象物に分類される
ディテール
西暦2100年に設定された「High Arctic」
インスタレーションと対話する来場者
High Arctic from United Visual Artists on Vimeo.