Moleskineによる「Architecture Book Series」
「Notebook」で有名なMoleskineが、4人の建築家と彼らのドローイングや手書きのメモの間に存在する関係を探ぐってみました。従来の日記の形式でこの本は様々なプロジェクトの実現のために空白の1ページ目からステップを踏みながら進んで行くデザイナーたちの創造的な過程を描いています。
現在はZaha Hadid氏、Bolles+Wilson、Giancarlo de Carlo氏及びAlberto Kalach氏のノートブックが発売されており、2012年の春にはさらに Cino Zucchi氏とWiel Arets氏による本がコレクションに追加される予定です。それぞれの本を完成するにあたって、各建築家とのインタビューも綴られました。その中で建築家たちは真っ白な紙やデジタルメディア、また自身の作品に最も影響を与える要素に対する個人的な関係性を語っています。
Alberto Kalach氏によるスケッチ
メキシコ人建築家のAlberto Kalach氏によるラフなスケッチ及びインクによるドローイングは、氏の視覚的探求に対する流動的感覚を表しています。これまでに氏は中央及び南アメリカで持ち上がる問題に対処したり、5000ドルの最小住宅やメキシコ市の公立図書館のプロジェクトを支持してきました。
スケッチのディテール
Bolles + Wilsonによるノートブック
ドイツの建築事務所、Bolles+Wilsonは現代建築界において最も活動的な事務所のひとつです。Peter Wilson氏の個人のノートブックから直接起用されたページの数々では、新しい形態に再解釈及び開発された所々のシークエンスが見られます。この本では東京に設計された鈴木家の住宅やロッテルダムのLuxorシアター、そしてその他のプロジェクトのデザインプロセスを振り返って見ることができます。
スケッチの詳細
Giancarlo de Carlo氏のノートブック
Giancarlo de Carlo氏のアーカイブからセレクトしたドローイングの数々は氏のユーモアと個性を反映しています。ノートブックのページやスケッケチを描いたナプキンといった彼の記録のコレクションが、空間を解釈するときの氏のキャパシティの感覚を表しています。
メモとスケッチのディテール
Zaha Hadid氏のノートブック
ローマのMAXXI、ヴィトラの消防署、またシンシナティの現代美術のためのRosenthal センターなどといったプロジェクトがイギリス在住のイラク出身建築家、Zaha Hadid氏のノートブックで探求されています。氏の手書きレンダリングを素早いビジュアル的思考過程を越えた、それ自身がアートワークとして容易に認識できるでしょう。