山中一宏氏によるインスタレーション「Sound Cloud」
写真著作権はdesignboomに帰属
ロンドンを拠点に活躍するデザイナーの山中一宏氏がSaazsの「A Glass House」プログラムのために発光性Quantum Glassのスピーカーシステム「Sound Cloud」を開発しました。このシステムは5枚のがっしりしたインターアクティブなガラスパネルからなり、建築とデザインにおける画期的なガラスの統合のモデル化という意図によって構成されています。「Sound Cloud」から放たれる音と光が同時にシフトし、視聴者がタッチスクリーンコントローラーを用いて彼らの聴覚及び視覚的経験を調整するとこれらのシンクロナイゼーションが変化するようになっています。
山岡氏は来場者たちに「前後にジャンプしたりパネルから反響しながら、ひとつの場所から別の場所に移動する音を聴いて欲しい」と所望しています。
「Sound Cloud」のガラスパネル
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音源モジュールが各パネルに取り付けられています。それが振動すると3層のガラスが最適な音質を生み出す周波数で動きます。インスタレーションのための音源はフランスに拠点を置くサウンドデザイナー、Gling-Glangによって開発されました。山中氏とGling-Glangは、設置されたガラスパネルの経路を歩き回る中で「Sound Cloud」の来場者が音楽の彫刻的な構築を感じることができるようなサウンドスケープを発明したのです。
タッチスクリーンコントローラー
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installation view インスタレーションの様子
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ガラスパネルはQuantum Glassが発明した「LED in Glass」で有名な発光システムを装備しています。この技術を通してパネルは光源となります。特別なクリアガラスシートの縁を透過する光線を導くためにパネルの縁の周りに取り付けられているLEDのバーによって「Sound Cloud」は光り輝きます。その結果、反対側の白エナメルスクリーンプリントによる正面から光屈折が生じます。氏は雲のような形態をなす何百万もの光のドットで薄い膜を作るガラスのサウンドシステムの輝きをわずかに曖昧にしています。
ガラスパネルのディテール
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山中一宏氏
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kazuhiro yamanaka: sound cloud for saazs from designboom on Vimeo.
インスタレーションの様子を撮影した動画ビデオ著作権はdesignboomに帰属
スケッチ画の著作権は山中一宏氏に帰属
スケッチ画の著作権は山中一宏氏に帰属
スケッチ画の著作権は山中一宏氏に帰属
スケッチ画の著作権は山中一宏氏に帰属
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「Sound Cloud」は2012年4月6日までパリの「A Glass House」で展示されています。このインスタレーションの創造において使用された発光パネルテクノロジーは、ユーザーのipodからの操作による発光ガラススピーカーパネルの制作及び2012年のミラノデザインウィークでの発表を目指して、山中氏とQuantum Glassによってさらに開発されていく予定です。