バカラのためのPhilippe Starckによる「Marie Coquine」
Baccarat(バカラ)のためにフランス人デザイナーPhilippe Starck氏が手がけたスタンド式ランプ「Marie Coquine」は、クリスタルシャンデリアが空中で傘にぶら下がっており、想像力かつ機能性に富んだ演出の中にイメージと質感を重ねています。
この作品は12個の軽量天頂型シャンデリアが光の拡散を和らげる象牙製のキャノピーが枝分かれした燭台の上についた傘に組み込まれ、またチェスナット製のハンドルが台座部分から広がっています。照明は車付きスチール製の三脚から伸びたポールの一端に、反対側の端にはサドルステッチを施した革製のサンドバッグがぶら下がっています。「Marie Coquine」の全長は4.3m、全高は2.8mに及びます。
この作品のエキシビションと一緒に空想と現実の並置を確固とする下述の想像力豊かなテキストが紹介されました:
「ぼくはとても美しいバカラのシャンデリアを見た。そこまでは普通だったんだ。そしてシャンデリアの上に雨が降り始めた。なんて奇妙なんだろう!シャンデリアは未だぎれもなくバカラなんだけど、白い傘が大きく開き、空に向かって漂うんだ。そして僕は叫んだ「なぜ?」と。そして遠くからシャンデリアの答えが聞こえて来た。「なぜなら私はMarie Coquineだから。そして全てが夢の中では可能だから。」と。」
「Marie Coquine」は120個の限定版として生産され、2011年7月初旬より購入可能です。
この照明器具はミラノデザインウィーク2011にて展示されました。
12個の軽量天頂型シャンデリアからなる照明器具
エキシビションでのランプヘッドの全容
「Marie Coquine」はパカラのために8名の国際的なデザイナーによる新しい照明器具ソルーションとしての2011年のコレクションの1つです。このコレクションにはPhilippe Starck氏をはじめ、 Alain Moatti & Henri Rivière、Arik Levy氏、堀木エリ子氏, Jaime Hayon氏、Michele de Lucchi氏、Yann Kersalé氏が参加しました。
古典的なシャンデリアを現代風に再解釈したものから完全に自由な発想でデザインされたものまで受け継がれる実にさまざな範囲の「ハイライト・コレクション」におけるデザインは現代性と融合しています。クリスタルはありそうもないマテリアルと組み合わされ、LED技術を利用した照明器具を構成します。