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北京デザインウィークのハイライト

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2011年9月26日から10月3日まで世界各地から様々な分野の人たちが北京における市の開催するデザインウィーク及び初の同時開催の北京国際デザイントリエンナーレ(10月17日まで開催)に集まった。


Designboomチームが北京国際デザインウィーク2011の開幕前に現地入り、ライト・ショーに参加。
写真著作権はDeignboomに帰属

2011年9月26日から10月3日まで世界各地から様々な分野の人たちが北京における市の開催するデザインウィーク及び初の同時開催の北京国際デザイントリエンナーレ(10月17日まで開催)に集まりました。

北京デザインウィークは、国際的なデザイナー、政治家、プレス及びメディア、そして中国人著名人などを迎え、様々なスピーチや最後にミレニウムモニュメントに投影されたライト・ショーを盛り込んだ最先端の開幕イベントによって幕開けしました。

このデザインウィークによって多くの国際的デザイナー、ジャーナリスト及び来場者が北京を訪れ、普段あまり見ることのない急速に発展したコンテンポラリーな中国のデザインや建築の世界を一目見る機会を得ました。同様にこのイベントによって中国人クリエイターたちがより広範囲な観客を魅了し、彼らに自らの作品を発表する場を得たのです。市が主催する北京国際デザインウィークの開催地である空間や地区それ自身は、アートやデザインそして社会的な都市計画による歴史的な北京の急速な都市変化の影響に関する興味深い問いかけを提起しています。

以下は今年のデザインウィークのいくつかのハイライトシーン:


BJDW 2011の開幕式でミレニウムモニュメントに映し出されたライトショー
image © designboom


北京にある歴史的なDashilarの通りではデザインウィークのいくつものイベントが開催される
image © designboom

Dashilar

歴史上かなり古い北京の商業中心地であるDashilar地区には北京国際デザインウィーク期間中、数々のポップアップショップやインスタレーションが設けられます。ほとんどのショップやインスタレーションは以前住宅あるいは店頭であった放置された廃屋に設置され、古いものと新しいものが交わる領域をこのエキシビションでは明白に表しています。例えば、北京のショップWuhaoは伝統的な茶屋をコンテンポラリーデザインのエキシビション「Wuhao @ the Teahouse」に変換させ、またKupaスタジオによる「Skylight Cafe」は屋根のない廃屋をポップアップレストランに改造することで生まれました。

Dashilar地区全体は実際、Liang Jingyu氏が主宰する北京に拠点を置く建築事務所によって計画された長期プロジェクトの再開発の下にあります。Nicholas Hanna氏による「Water Calligraphy Device」などいくつかのエキシビションは伝統的な場所性とコンテンポラリーデザインの関係を明確に打ち出しています。その他、このエリアにとって重要なコンセプトである日常生活の有意性を展示したものもあります。BJDWのクリエイティブディレクターAric Chen氏が監修した「Silent Heroes」や「Lost and Found」はありふれた家庭用品に対する個人的な思い出を語っており、一方デザイナーのAb Rogers氏によって描かれた「A day in the life of Ernesto Bones」では架空の人物Ernesto Bonesの人生におけるある一日の話が、招待されたアーチストやシェフ、評論家やデザイナーたちによって一様の時間の設定でテキストとマルチメディアを利用した作品を通して語られます。

さらにDesignboomが発信する北京Dashilar地区に関する記事を随時ご覧ください。


Dashilar地区のTian Haiレストランで行なわれた「Wonder Water」ポップアップイベント
image © designboom


国立博物館での北京国際デザイントリエンナーレ

初の北京国際デザイントリエンナーレが天安門広場の東側に建つ中国国立博物館にて開催されています。それぞれが「グットデザイン」というテーマを扱う5つのエキシビションホールに、テクノロジーと伝統、プロデューサーと製造者、理屈と感情の狭間にある関係のバランスの必要性に注目している国際的なデザインナーたちの作品が展示されています。「Rethinking Bamboo」エキシビションに注目するdesignboomからの初の北京国際デザイントリエンナーレに関する記事を随時ご覧下さい。


北京の美術大学(CAFA)はデザイナーのPaul Cocksedge氏とNeville Brody氏によるトークならびに、当美術館(上の写真)におけるエキシビションを主催
image © designboom

751-D Park

北京北東の751D-parkの産業地帯にあるかつてのガス発電所は、デザイン及び技術革新を模索する数々の国際エキシビションによってその進歩的遺産性を保持しています。北京服装学院、ケルンメディア美術大学、ニューヨークに拠点を置くパーソンズ美術大学の学生たちによる作品によってテクノロジーの活用を様々な分野を通して見ることができます。「Bamboo Innovations」では伝統的な材料の利用を研究する一方、オランダのDFA(デザイン、ファッション、建築)プログラムでは都市空間における生活の質を高めることに注目しています。また北京デザインウィーク2011の招待都市であるロンドンは、上海国際万博2010での英国パビリオンの制作に関するエキシビションと、英国をベースに活躍する中国人アーチストたちを賞賛する「UK China Art and Design Festival」というエキシビションと数々のワークショップを含むインスタレーションによって表現されます。


Ullens Center for ContemporaryArt (UCCA)
image © designboom


北京798アート地区の通りに貼られたポスター、「BJDW / UCCA」における数々のデザイントークが紹介されている
image © designboom

Talks

自らの作品に対する洞察、デザインプロセス、そして履歴などを題材に、イタリア人デザイナーStefano Giovannoni氏は「Stefano Giovannoniとその弟子たち」というトークを披露し、また有名英国デザイナーTom Dixon氏はシリーズの最終イベントとして「デザイン及び、デザインをしない方法」について語りました。ロンドンのV&A博物館のエキシビションキュレーターであるGhislaine Wood氏と学者のCatherine Mcdermott氏は「デザインを監修する」アプローチについて討論を交わし、またニューヨークのMOMAのシニアデザインキュレーターのPaola Antonelli氏は「デザインの新開拓者たち」という名のトークを主催しました。

現代中国建築及び都市計画に非常に関連したテーマを反映して、写真家のJohn Gollings氏は「中国及びオーストラリアの未来都市を探求する」ことについて語りました。「BJDW / UCCA Talks」シリーズの一部としてアーチストのShoe (Niels Meulman氏)は氏自身が監修した「 Calligraffiti」の作品に関してトークを行ない、英国デザイナーAb Rogers氏は氏の事務所の作品「エモーショナルスペースとエンゲイジングオブジェクト」における重要なテーマを議論しました。

「BJDW / UCCA」のためにdesignboomが企画したトークに関する記事をご覧下さい:「Contemporary Chinese Architecture from the Outside In」、プレビューはこちら。アート及び建築評論家のFang Zhenning氏と最も有名な現代中国人建築家のLiu Jiakun氏、MADアーキテクツのMa Yan Song氏、UrbanusのLiu Xiaodu氏、Pei Zhu氏及びWang Yun氏を迎えてのトークです。 

「BJDW / UCCA Talks」とは別に、 北京中央美術学院(CAFA)が主催した2つのイベントでは英国人インダストリアルデザイナーPaul cocksedge氏、アメリカに拠点を置くタイポグラファー兼デザイナーのNeville Brody氏がそれぞれ英国大使館によって企画されたショートシリーズにおける各自の作品を派発表しました。


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