Skyrillによる書体「Fluid Type」では、それぞれの文字が飛び散り破裂するような動きを連想させる
バーレーンのスタジオSkyrill DesignのHussain Almossawi氏がデザインした「Fluid Type」はコンセプチュアルでダイナミックな書体で、飛び散るような躍動感をもつ各文字を静的な文字として使用することができます。
これらの立体的な文字は最初に3D Maxで制作し、Realflowという流動力学シミュレーターによって架空の流体を充填します。文字を充填している間、重力と圧力レベルを調整します。そして流体を持ちながら元の形態を解除することで、文字は周囲に飛び散り、破裂するのです。気に入ったそれぞれの動きのある文字が出来上がると、Almossawi氏はメッシュ状の文字を調整し、3D Maxに再び取り込んで、陰影をつけながらレンダリングします。
Almossawi氏からの説明:
「多くの試行錯誤を重ねて、それぞれの文字の見え方を基本に独自のプロセスを必要としました。時には異なる方向と速度で1つ以上のエミッタを使用して、お互いの文字がどのように相反するか実験も行ないました」
「Fluid Type」全てのアルファベット
「Fluid Type」のレンダリングされたABC
Cの文字
Nの文字
Wの文字
Zの文字
Realflowで文字「Z」を作成するプロセス