透明な青いペットボトルを使用して日除け付き架構構造体を作成しているところ
全ての写真はHeath Nash氏の好意により借用
南アフリカ人アーティストHeath Nash氏が、2011年のHIFA Performing Arts Festivalの一部として地元ジンバブエ、ハラレの職人たちと共に、パブリック・ライト・インスタレーションを制作するために招かれました。
この彫刻的プロジェクトの出発点はイベントの行なわれるジンバブエのハラレに由来しています。Nash氏は市内を歩き回りながら、多くの人々が座ったり、くつろいだり、おしゃべりするために集まっている木の下の日影部分を観察しました。また通常モノの売買の中心のとして存在する花やコーラなどを売る公共のキオスクがあちこちに見うけられました。氏はまた、街の風景において支配的な60年代および70年代の強烈な建築的要素を思い出したのです。
ハラレでのパブリックスペースの使われ方を頼りに、Nash氏は実際に夜間のみしか利用されない光のインスタレーションよりも日影を提供する構造体を作るほうがおそらく有益だろうと判断しました。それぞれ異なる技巧と特別な素材を扱うことのできる地元の5人の熟練職人たちと共同で作業を行ない、思い描く作品を作り上げました。デザインをしながら氏は廃棄物の利用を探求し続け、最終的な構造物は様々な形や大きさ、色のペットボトルを利用して形成されたハラレの街の建築から起用した模様の反復を表現しています。
屋根部分のディテール
作業期間の制約がある中、最初の数日はプロジェクトの説明や予算の調整、架構構造物制作のための必要な廃棄材を集めるのに費やされました。大量の使用済みペットボトルが回収されましたが、これら原材料をどこでどのように洗浄するかという問題を解決しなければなりませんでした。作業グループはまたハラレの有名なマーケット「Siya So」(そのままにしておきなさいという訳で要するに不平を言うな、見るものをそのまま受け入れるという意味、後にこのインスタレーションの題となる)で金属と木の廃材を手に入れました。そして色彩鮮やかな地元の資源と伝統的工芸技術の利用が実を結んだ結果となりました。
回収されたマテリアルを洗浄し利用可能な状態にしたところ
参加職人:
Booker Sipeyiye, Tinos Marimira, Martin Mhlanga, Kay Dirau, Aaron Masaka, その他5人の職人によるサポート(Clever Mucheru, Ngonidzashe Gono, Tichaona Maledadiを含む)*敬称略
傷のままペットボトルを支えるために使用したワイヤーと金属フレームから構成される屋根構造
日除け構造体のひとつを組み立てているところ
緑と黄色のカラフルな屋根
木造と金属廃材は構造体の枠組に利用された
アルミ缶をカット後に編んで素材感ある日除けを制作
進行中の制作現場
インスタレーションの準備中
カラフルな原材料
プラスチック容器を裁断し組み立てているところ
さらに廃棄材...
構造部品として利用される集められた金属と木材
デザイナーHeath Nash氏と職人のひとり