BernardaudのためのECAL/Albert Schrurs氏による「France」
デザイナーPierre Charpin氏が率いるワークショップにて、ECAL / University of Art and Design Lausanneのマスタープログラムに在籍する学生たちが特別にフランスのメーカーBernardaudのために装飾的な陶磁器をデザインしました。デザインされた作品のうち4つが限定版として生産され、リモージュにあるBernardaud財団にて10月24日までエキシビション「Le Decor Est Planté」で展示される予定です。
その作品の一つはAlbert Schrurs氏がデザインした皿のコレクション「France」です。1900年の博覧会ではフランスのタイヤ会社Michelinが、サービスとして且つ経営戦略として質の高いレストランとホテルを紹介するガイドブックを配り、これらのレストラン等に足を伸ばす際には当社のタイヤを是非使ってはいかがですかと巧妙にアピールしたのです。有名な赤いレストランガイドの生い立ちからヒントを得て、Schrurs氏はフランスの巨大な地図と有名なレストランを描いた30枚のユニークはプレートを作りました。
ECAL/Albert Schrurs氏によるプレート「France」のディテール
この作品のシリーズは5種類の大きさからなり、授与した星の数を示す異なるタイプの点でレストラン等が記されています。このシリーズの各々のプレートの位置は、裏面に記されている北方向を指す矢印もしくは全体のダイアグラムによってわかるようになっています。
ECALAalbert Schrurs氏によるプレート「France」の裏面
ECAL/Jessica Terrapon氏によるプレート「Blur」
伝統的なプレートに描かれた花模様を再解釈し、Jessica Terrapon氏は現代的な写真撮影法を利用して、好奇心の感覚に染み込んでいくような、そして使う人の想像力で自由に並べられるようなコレクション「Blur」を制作しました。
ECAL/Jessica Terrapon氏によるプレート「Blur」のディテール
ECAL/Doris Zaiser氏による「Traces」
Bernardaudが生み出してきた陶磁器の歴史に対して、Doris Zaiser氏は自身の作品シリーズ「Traces」で人間の指紋の模様によって時間の流れを表現しています。それとは対照的にGuillaume Noiseaux氏は過去ではなく未来を見つめ、アイコンとも言える花瓶をスペースカプセルに変換しています。
ECAL/Guillaume Noiseaux氏による花瓶「Space Capsules」
ECAL/Guillaume Noiseaux氏による花瓶「Space Capsules」
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