ロンドンのオリンピック及びパラリンピックの組織委員会(LOCOG)がBarberosgerbyがデザインしたロンドン五輪2012の聖火トーチのプロトタイプを公開した。
Barberosgerbyのデザインによる2012年オリンピックのための聖火トーチのプロトタイプ
写真はLondon2012 / Getty imagesの好意により掲載
ロンドンのオリンピック及びパラリンピックの組織委員会(LOCOG)がBarberosgerbyがデザインしたLondon 2012 Olympicの聖火トーチのプロトタイプを公開しました。
このトーチはオリンピックのリレーに参加する予定の8000人の聖火ランナーの一人一人を表現した8000個の穴が開けられた金色のアルミ合金でできています。
このトーチの高さは800mmで重さは800g。Barberosgerbyのデザインによる2012年オリンピックのための聖火トーチのプロトタイプ
写真はLondon2012 / Getty imagesの好意により掲載
以下は公式ロンドン五輪2012の報道発表による記事:
今年初めに、オリンピック聖火リレーとオリンピックそのものの祝うべき本質を反映するトーチをデザインすることを要請したデザインカウンシルとLOCOGが企画したコンペでイーストロンドンをベースに活躍するデザイナーEdward Barber氏とJay Osgerby氏が優勝しました。
優勝したデザインはロンドン五輪2012の聖火リレーと8000人の聖火ランナー及び彼らの所属するコミュニティをつなげます。金色の三角形の形態をもつこのトーチは8000人の聖火ランナーと個人個人の実績を物語る、そしてロンドン五輪2012の聖火リレー中に盛り上がるであろう彼らの地元コミュニティーへの貢献を表現する8000個の丸い穴が開けられています。
2012オリンピックのトーチのプロトタイプを持つSebastian Coe氏
写真はLondon2012 / Getty imagesの好意により掲載
LOCOGの会長であるSebastian Coe氏は「 オリンピック聖火リレーの間に聖火を運び続けるトーチはオリンピック競技の最も知名度のある重要な象徴のひとつです。英国全土で聖火ランナーになりたい人々を指名するのに忙殺されていますが、美しくデザインされ、制作されたトーチを走者が持って走るのを楽しみにしています。
デザインに不可欠なのは8000個の円で、リレーにおける一歩一歩の前進によって披露される走者の地元社会への貢献あるいはランナーの個人的実績に関する逸話の持続を表現しています。」と言っています。
Edward Barber氏とJay Osgerby氏が次のように説明しています。「若い時からオリンピック競技が大好きでした。デザイナーとしてオリンピックのためのアイコンをデザインするということは単に最高のプロジェクトです。選考で選ばれたのを英国全土が祝っていた2005年7月以来、私たちはプロジェクトに関わりたいと願っていました。リレーを祝し、ロンドン及びオリンピック競技への情熱を反映するようなトーチをデザインするために一生懸命取りかかりました。最先端の生産技術をできるだけ利用し、英国内での可能な工業における卓越性を示したかったのです。これは私たちの時代のトーチです。これはデザイン面で英国を表現する機会であり、私たちはそれができることをこの上なく誇りに思っています。」
デザイン:
この聖火トーチは4つの主要な断片から成り立っています。内側と外側はアルミニウム合金でできており8000個の穴が開けられています。そして上部と下部の型によって支持されています。Jay Osgerby氏とEdward Barber氏
写真はBarber Osgerbyの好意により掲載
聖火を持って走る8000人のランナーの感動的なストーリを表現するトーチ全体に開けられた穴はまたユニークな透明性度を提供することで、トーチの真ん中に灯る火とその火を保つためのバーナーシステムを見ることができます。またこれらの穴は特別なグリップを設けて、熱がハンドルを伝導して下がっていくことなくすばやく散逸することを助けます。ロンドン五輪2012のパートナーであるBMWの申し出によりトーチをテストするために天候試験施設を使用することができました。
形態:
トーチは800mmの高さ。三角形の形はオリンピック競技のビジョンと継承全体に見られる3種の複合性の認識によってインスパイアされています:
・3つのオリンピックの価値 - 尊重、卓越、友好
・3つのオリンピックのモットーを形成する言葉 - より速く、より高く、より強く
・英国でオリンピックが3回開催されたという事実 - 1908, 1948, 2012
・3つの活動要素をつなぎ合わせるロンドン五輪2012へのビジョン - スポーツ、教育、文化
2012オリンピックのトーチのプロトタイプを持つSebastian Coe氏
写真はLondon2012 / Getty imagesの好意により掲載
重量:
トーチの重さは800g。ロンドン五輪2012の聖火ランナーの半数以上は12歳から24歳の若者であるという事実をふまえた要項に対して、より軽量のオリンピック聖火トーチのひとつを作り出すために様々なデザインの特性が考慮されました。航空宇宙および自動車産業のために開発された軽量のアルミニウム合金で作られ、適度な引っ張り強度と素晴らしい熱抵抗を兼ね備えています。8000個の穴はまた、強度を保ったまま最終的に重量を軽減する役割をしています。
色:
金色の仕上げは、オリンピックの聖火の特性である輝きと明るく照らす炎の暖かさ包含しています。8000個のトーチがオリンピック聖火の温度に耐える能力を備えながらも見事な美しさを醸し出す金色に仕上げられるでしょう。
http://www.london2012.com
http://www.barberosgerby.com
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