イタリア人建築家のPaolo Venturellaによる巨大モスクは、プリシュティナ(コソボ)の中心的な建造物の提案である。モスクにおける2つの重要な要素を融合させ、祈りをささげる場所と人々が集合する公共スペースが作られた。幾何学的な視点からは、メッカを向く「キブラの壁」から球体が押しだされたように見える。祈り用スペースは、2つのセクションに分かれていて、小さいスペースが月曜日から木曜日に使われ、広いスペースは金曜日や行事に使用される。これらの場所には、いくつか高さが異なるスペースが設けられていて、男女は、同じ空間の中にいながら、異なるスペースで祈ることが出来る。教育、社交、事務、商業用のスペースは、このような神聖な場所からは隔離」されている。封筒のような形状は、ドーム状のお祈り用スペースが作られたことによる産物である。何枚ものルーバー板を重ねたファサードには、薄い光電池用フィルムが施され、モスクと関連施設の電気を供給する。
歩行者用エリア
丸い形状は、1日中日光の恩恵を得ることが出来る。また、ルーバーによって、内部への直射日光を防ぎつつ、照度を保ちながら外の景色も見えるようになっている。北向きの「キブラの壁」は、寒い季節には外部から熱を吸収して、内部に放出する。
キブラ(正面)
ファサード
内部の各セクション
中の様子
詳細(ソーラーパネルと空調)
図(メッカの方向を向いた壁と信者用の巨大ドームがドッキングし、祈り用のスペースが誕生)
サイト図
設計図
デザイン・チーム:
paolo venturella, angelo balducci, luca ponsi, paolo gaeta