2011年はイタリア統一150周年にあたる年で、この記念すべき年を祝うためにCibic Workshop(Tomasso Corà氏と共にAldo Cibic氏が主催)が、公式に生産されたワイン「UNA」のためのボトルをデザインした。
ワインボトル「UNA」はイタリア統一150周年を記念して行なわれたCibic Workshopによってデザインされた
写真は全てPietro Chilesotti氏の撮影
このワインはAssoenologi(Enotecnici イタリアンワインメーカー協会)から慎重に選び抜かれたイタリア全土の農業機関によって指定されている原産のぶどうからなる20のワインの組み合わせに従って、イタリア産ワインのの歴史と文化を認定し祝うために生産されました。
150周年記念のためにボトルをデザインするということは、イタリア産ワインの生産地としての偉大なるアイデンティティおよび伝統を発見する旅のようなものでした。
当初からアイデアはほとんど古典的なワインボトルの原型のように確固とした、それでいてワイン、土地性、伝統、統一そしてもちろんイタリアといったこのプロジェクトの異なる側面を伝えることのできる新しく現代的なデザインアイデンティティを作り出すことでした。
2本のボトルはそれ自体が統一の象徴であり、それぞれが男女を表現しています。
赤ワイン用のボトルは古典的な赤ワインのイタリアンフラスコと「強い男性」を形取り象徴するボルドーワインボトルをさらに発展させたものです。
白ワイン用のボトルはイタリア産の透明なワインのための古典的なボトルを新たにデザインし、「エレガントでスレンダーな女性」を表現しています。
'UNA' red wine label 「UNA」赤ワインのラベル
「UNA、イタリアの赤ワイン」を生み出した原産の様々な白ぶどうによって生産された20種類のワインのリスト:
Piemonte: Barbera /
Lombardia: Croatina /
Liguria: Rossese di Dolceacqua
/ Veneto: Raboso /
Trentino Alto Adige: Teroldego /
Friuli Venezia Giulia: Refosco dal Peduncolo Rosso /
Emilia Romagna: Sangiovese
/ Toscana: Sangiovese /
Lazio: Cesanese di Affile /
Umbria: Sagrantino /
Marche: Lacrima
/ Abruzzo: Montepulciano /
Molise: Tintilia /
Puglia: Negroamaro /
Campania: Aglianico
/
Basilicata: Aglianico del Vulture /
Calabria: Gaglioppo /
Sicilia: Nero d’Avola
/ Sardegna: Carignano
「UNA」白ワインのラベル
「UNA、イタリアの白ワイン」を生み出した原産の様々な白ぶどうによって生産された20種類のワインのリスト:
Valle d’Aosta: Priè Blanc
/ Piemonte: Cortese
/ Liguria: Vermentino /
Lombardia: Trebbiano di Lugana /
Veneto: Garganega /
Trentino Alto Adige: Weissburgunder /
Friuli Venezia Giulia: Friulano /
Emilia Romagna: Pignoletto
/
Toscana: Vernaccia di San Gimignano /
Umbria: Grechetto /
Lazio: Malvasia
/ Marche: Verdicchio
/ Abruzzo: Trebbiano /
Molise: Falanghina /
Puglia: Fiano
/ Campania: Fiano /
Basilicata: Geco /
Calabria: Greco Bianco /
Sicilia: Grillo /
Sardegna: Vermentino
トネリコ材でできた木箱入りのワイン
イタリア半島全域に生息するトネリコの木から採れる貴重な木材でできた箱にボトルは収められています。
この箱を開けるにはその中に収められている貴重なワインを象徴する小道具である鍵が必要です。鍵とは忠誠の原型であり、委ねられた人々に対する信用なのです。UNAワインのグラフィックはFacci&Polliniによってデザインされました。
ディテール
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このプロジェクトはdesignboom愛読者の皆さんが一般公表のチャンスとして自身のプロジェクトを応募できる「DIY submissions」から採用したものです。