herzog & de meuronがメルボルンのフリンダース・ストリート駅のコンペを制し、オーストラリアのHASSELLとロンドンのコンサルタントpurcellと協議して、歴史的駅の再生計画の一端を担う。
構造の中心となるのは、格子造りのアーチ型の天井で、コンコースの上に光をちりばめる。これは、歴史的駅の保護いう理念や条件をクリアした大胆でよく考えられた案である。既存の駅内は、現在公開されていない部分が多いが、リニューアルしてカフェやバーなどの店舗が並ぶ予定である。象徴的な建造部は保護し、室内ホールや事務局につなげる。そして、このプランの最も公共的な側面は、大きな広場と円形講堂を川沿いにオープンさせ、パフォーマンスやイベントを楽しむことが出来るようにするところである。また、メルボルンは、この計画によって、世界規模のオセアニア・コンテンポラリーアーツ・ギャラリーといったアート溢れる文化的施設を増設することになる。なお、元はローカル・マーケットの倉庫として使われていたバナナ・アリーのアーチ天井の下部は、駅の中央広場と西・南口をつなぎ、利用者の通路となる。
flinders street station redevelopment competition proposal by HASSELL + herzog & de meuron
video courtesy of HASSELLstudio
flinders street station international design competition announcement
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メルボルン市街と駅
画像: herzog & de meuron
アーチ型の天井
画像:herzog & de meuron
この計画の一番の公共貢献ともいえる大きな広場と講堂
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格子造りのアーチ型の天井は、コンコース上に光をちりばめる
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駅は、メルボルンの公共交通網のハブである
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この計画は、既存の歴史的建造物を重んじて、保護して一般客用に再利用する
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新しい国際規模のギャラリーとなるオセアニア・コンテンポラリーアートは、バナナ・アリーの上部に立地する
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西側のマーケットは、駅や店舗とつながり、中央広場に抜ける
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西口は、通勤・通学者が最も多い
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フェデラル・スクエアから駅の東側を見た様子
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多目的広場は、リバーサイドに直結している
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既存のバナナ・アリーと新オセアニア・コンテンポラリーアーツ・ギャラリー
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街の風景の邪魔にならない構造になっている
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現在公開されていない部分が多い既存の駅内は、リニューアルして、カフェやバーなどの店舗が並ぶ予定である
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