スウォッチとオメガの新本社のコンペを勝ち抜いたのは、ブランド・アイデンティティと地形の関係を基調にした坂茂氏のアイデアである。課題は、この地域を活性化させるために、敷地を拡大した上で整備するというものだったが、日本人建築家の坂茂氏は、オメガの旧社屋を残して初期の面影を残す案を提示した。
オメガのプロダクション・ビルは奥の木骨造り部分、両者の他機能は中心部にまとまっている。カーブがかかった丸みを帯びたシェル部分がスウォッチの本社ビルである。スウォッチ本社のシェルとオメガの中央ビルがつながる広いスペースとオーバル型のホールは、スウォッチとオメガの美術館になる。
スウォッチ本社の曲線を描く木造シェルは、オメガの中央ビルとスウォッチ本社の間に立地するHayekプラザを覆う
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オメガの中央ビルは、屋根にソーラーパネルを用いる
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中央ビル: 柱で底上げされている1階部分は、スウォッチとオメガをつなぐ役割もある。
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曲線を描く木造シェルは、透明素材やスウォッチのブランド・アイデンテティのクロスの支える膜のようになっている
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ショールームには、光があふれる
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オメガのプロダクション・ビルは、光沢感と屋根に特徴がある
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全体のレイアウト
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スウォッチの本社、オメガの中央ビル、そして工場地がつながっている様子
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曲線を描く木造シェルは、オメガの中央ビルと一体化すると同時に、Hayekプラザの屋根となる
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プラザの様子
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緑あふれる公共スペースとプラザの様子
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スウォッチ本社の木造シェル
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オメガの中央ビルと美術館のオーバル型ホール
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オメガ中央ビル: 詳細
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スウォッチのブランド・アイデンティであるクロスを用いたシェルは、空気循環を促す役割をも果たす
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オメガ本社の木造フレーム構造
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