初の太陽エネルギーによる飛行機「Solar Impulse」の大陸間飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
2012年7月24日、中央ヨーロッパ時間8時30分に6000キロの飛行の後、着陸した飛行機「Solar Impulse HB SIA」 は太陽エネルギーを利用した飛行機による飛行距離の世界記録を塗り替えた。この飛行機は11,628枚の光電池パネルから集められたエネルギーで駆動する4台の10馬力のモーターによって今回の全距離を飛行。天候にかかわらずこれらのパネルは格納されるあらゆる場所で400キログラム相当のリチウム電池を用いて自然光から生産したエネルギーを蓄えておくことが可能である。
2012年6月6日、「Solar Impulse」はすでにスペインのマドリッドからモロッコのラバトまでの長距離飛行工程による大陸間飛行を行ない、初の太陽エネルギーによる飛行機となった。毎時70キロメートルの平均飛行速度に達した飛行機がおよそ800キロメートルの距離を飛行したことで新記録が生まれた。
スイス上空を飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
スイス上空を飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
長さ21.85m、高さ6.4mの「HB-SIA」は一般的な自動車と同じくらいの1600kgの重さであるにもかかわらず翼幅が63.4mもあるのが特徴的。カーボンファイバーを機体の構造に使用しているため軽量化が可能で、計測器具やその他の装備はエネルギー効率の必要性及び高高度地点での比較的困難な状況に対する信頼性を考慮して計画されている。
「Solar Impulse HB SIA」に費やされた研究と技術を参考に別の飛行機「HB-SIB」の最初のプロトタイプが製造される。飛行士一人が4日から6日間ずっと横たわれるくらいの空間的なコックピットが特徴的で、この2体目の飛行機は2014年4月から7月にかけて世界一周飛行を行なう予定。
スイスでの飛行
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
スイスを離陸
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
スイスを離陸
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
飛行のための準備をする技師たち
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
飛行中のコックピットの様子
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
離陸の準備
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コックピットの操縦士
写真著作権:Solar Impulse / Jean Revillard
プロペラのディテール
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最初の着陸