Klik Systemsによるインスタレーション「Luminous」, 2012年
それぞれの窓敷居に埋め込まれた小さなLEDと制御システムはKlik Systemsによる開発
写真著作権:David Clare氏
写真提供:デザイナー
オーストラリアの照明システム会社、Klik Systemsがシドニーの最も新しい商業地区、ダーリング・クウォーターにてDarling quarter Commonwealth Bank、Sydney Harbour Foreshore Authority、Lend Leaseの協力のもとに カナダ人の照明ディレクター、Bruce Ramus氏の指揮による世界最大のインターアクティブな光のインスタレーションを行なった。
敷地に建つキャンパススタイルの2棟の4階建て建物全体に広がる静と動のLED光のインスタレーションによって、建物のファサードはデジタルアートの背景に変わる。150mの長さに及ぶ557枚の窓敷居に備え付けられたLEDは、建物の屋上に設置されたソーラーパネルから供給される太陽エネルギーで100%稼働しており、このアート作品のためにKlik Systemsが特別に電球と操作パネルを開発した。
ユーザーが独自のデジタルデザインによって建物のファサードを塗り替えられるインターアクティブなブースを通して、光り輝くファサードが見る人の目を引く。またインターネット利用者はスマートフォンもしくはウェブサイト「my interactive city」にアクセスすることで、この鮮やかなインスタレーションに遠くからでも参加することができる。実際にファサードに現れる前に多少の修正を加えられる場合があるので、デザインのエントリーから企画者によるその承認が完了するまで5分かかる。このように「Luminous」では実際にインターアクティブ・ブースに訪れた人たちの操作だけでなく、海外からのアクセスによって建物の外観全体に鮮やかな光の動きをもたらすことが可能。
光とアートデザインの祭り、VIVID sydney 2012は2012年6月11日まで開催。
あらゆる独自の色に対する強調を変化させることで、光のディスプレイが様々な暖色の色合いの組み合わせを通って動く
オーストラリア・コモンウェルスバンクのオフィスが入居しているダーリング・クウォーターの2棟の建物のファサードに渡って行なわれるインスタレーション「Luminous」
様々な色合いを通してシフトするLEDディスプレイ
様々な色をした光のシャワーが右から左へ、また左から右へ動く
中央の池に映る鮮やかなディスプレイ
動くLEDによるショーを斜めから見たところ
ピンクとオレンジから青に変化するダーリング・クウォーターの建物のファサード
オンライン上の「Luminous」の操作パネル
シドニーの新しい商業地区をマンガのようなタッチで描いたマップ
Ambush Galleryによる「Luminous- at Darling Quarter」