Raw Colorによる「Cryptographer」
写真提供:デザイナー
オランダのデザインスタジオ、Raw Colorがコードに訳された言語をもとにしてパターンを生成する暗号専門装置、Cryptographerを開発した。ミラノデザインウィーク2012のDutch Invertuals 「retouched」エキシビションにて発表されたこのプロジェクトでは主にデジタルで宙に浮かぶ何か実体のない、機械の内部に存在するスクリーン上でのみ読解可能となる個人的なメッセージとその伝達の概念を探っている。Rawスタジオのパターンメーカーはこの文章をフィジカルなものにする。
Cryptographerのプリントヘッドに取り付けられたペンを経由して布に漂白が施される。特別なアイコンに変換された各アルファベットの文字がある種の暗号化したコードをつくることで結果としてユーザーの原文入力によってパターンが常に変化する。漂白剤がそれぞれの織物染料に対して異なる反応を起こし、最終パターンの陰影をさらに多様なものにする。またプリンターに送られた文字の量によって大きさと比率が決まる。
最終的なソフトウェア及びインターフェイスはRemon van den Eijnden氏とPeter Bust氏のコラボレーションで開発された。Bart van der Linden氏が基本プログラミングとエンジンの直接制御部分を開発。そしてStudio Wattはエンジニアリング及びエレクトロニカを担当。
「Cryptographer」と「コード化された」パターン
ユーザーの原文入力によって暗号化されたある種のコードが絶えずパターンを変化させる
異なる原文入力によって出来上がったテキスタイル
作業プロセス:
パターンを作り出すために独自のアイコンへ変換される文字
サンプル
文字&記号とそれらに連鎖するアイコン