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Canon Neoreal 2012 - In The Forest

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ミラノデザインウィーク2012にてMint Designsが手がけたキヤノンのNEOREAL「In The Forest」のための「Fall In Pop」
写真著作権はdesignboomに帰属

ミラノデザインウィーク2012でのキヤノンによる出展作品は我々の住む地球を覆う森をテーマにしている。樹木、野生動物、水などが生息する森という自然環境は、より広範囲な地球規模の生態系システムにおいて重要な役割を担っている。過去4年間にキヤノンはインスタレーション「NEOREAL」を通して洗練された自社のデジタルイメージ製品の促進、最先端技術の創造性とプロフェッショナルニーズにふさわしいイメージの入力及び出力機能の表現に努めてきた。今回5回目の出展「In The Forest」では、新しい表現の可能性と高解像度の経験に向けて演出した結果としてスリリングで生き生きとした空間が出来上がった。

今年は建築家の中村竜治氏、映像アーティストの志村信裕氏、ファッションデザイナーのミンドデザインズ(勝井北斗氏と八木奈央氏)が参加。彼らのコラボレーションによって生み出された魅惑の森林は、色と映像と音の絶えず変化する光景の中で次から次へと観る者にそのダイナミックな刺激を与える。我々の自然界に含まれる様々な局面とは正反対のアイデアを探求することで、3つの部門からなるインスタレーションではキヤノンによって実現可能となった高解像度デジタルイメージングの森林の奥深くへと来場者を導く。


滝のように落ちるグラフィックと色彩ドレープ
写真著作権はdesignboomに帰属

ミントデザインズによる「Fall In Pop」は巨大な有機的作品でガラスオーガンジー(ポリエステル製)という光沢のある仕上げでコーティングされている布でできた立体的なスクリーンで構成されている。そしてこのスクリーン上に投影されるモチーフが光と色で空間を埋め尽くす。頭上から床へと流れる彫刻的なドレープを形成するスクリーンは森に潤いをもたらす滝をイメージしており、そのテキスタイルの滝を流れる映像が官能的な視覚空間を作り出す。円錐形の立体スクリーンの内側から外へ向って360°の角度で背面投射することで、見る者にこのテキスタイル自体が光を放っているような感覚を与える。様々なひだの厚みがグラフィックの濃淡を表面に生み出し、同様に来場者が光の特徴における様々な波動を体験できる。


写真著作権はdesignboomに帰属


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ブルーの水玉模様が巨大な彫刻的形態に生命を与える
写真著作権はdesignboomに帰属


写真撮影:大木大輔氏


ビデオ著作権はdesignboomに帰属

プロジェクト情報:
素材: ガラスオーガンジー
施工: 太陽工業株式会社
器材: プロジェクター SX80 markil x 14 WUX10 markll x 4、デジタルカメラ EOS 7D
音響システム: Cabasse、スピーカー iO2、Minorca IW 及びSubwoofer Santrorin 30i
映像編集: LUFTZUG 
音響デザイン: 畑中正人


中村竜治による「Spring」
写真撮影:大木大輔

建築家の中村竜治氏が「Spring」(春)を担当。ピアノ線で構成される立方体のような構造体がグリッド状に配列されている。そして床に投影された映像が森林の神秘的で静寂な面を表現する。まるで立ちこめる朝靄のように光が柔らかくその彫刻的な作品を包み込んでいる。その周囲を歩くにつれてその表情が絶えず変化する。今回利用したピアノ線と撮影したモチーフは人工物であり、自然界における現象とは対照的な存在としてそこにあることを想像させる作品である。

光が当たると幅8m、奥行5m、高さ2mの均一なグリッド状構造の自立型オブジェクトであることがわかる。構造体は直径0.3mmのピアノ線でお互いを支持しており、全体で25kmにもなる長さの線を使用している。8万個のグリッドがおよそ8万7千個の交点及び25万3千もの線分から構成され、重さは14,8kg、180g/m3の密度及び99.998%の孔隙率を持つ。

グリッド状の構造体を光が通ると放射状に広がり、ピアノ線の非常に小さな表面を落ちて行き、だんだん大きくなりながら断続的にグラフィックを作り出す。2次元及び3次元のレベルで影響を与えることで、何千ものエレメントで構成されているが故、この構造体はちょっと見ただけでは完全に評価することのできない新しい種類の視覚経験をもたらす。異なる映像が三次元の世界でイメージと様々なホログラムを描きながら、平らなもしくは不均一な面に投影される。


床面で動くイメージとピアノ線で構成される立方体の構造体
写真撮影:大木大輔


写真撮影:大木大輔


ピアノ線構造のディテール
写真撮影;大木大輔


ビデオ著作権はdesignboomに帰属

プロジェクト情報:
素材: 直径0.3mmのピアノ線
サイズ: 8m x 5m x 2m
施工: 太陽工業株式会社
器材: プロジェクター XEED WUX5000 x 2、XWWD WUX4000 X 4、デジタルカメラ EOS-1D X, EoS 7D
音響システム: Cabasse、スピーカー iO2、Minorca IW、Subwoofer Santrorin 30 i
映像編集: LUFTZUG 
音響デザイン: 畑中正人


大木大輔とキヤノンデザインチームによる「Super Nature」
写真撮影:大木大輔

エキシビション「Neoreal」の最後の空間に展示された「Super Nature」では来場者が実際に自然の中にいるような感覚を味わえる。写真家の大木大輔氏とキヤノンデザインチームによる自然を被写体としたモチーフの高解像度イメージが来場者に向って傾いた巨大スクリーンに映し出される。投影された映像を移し込むミラーを用いて山にかかる霧、星のまたたく夜空、森に生息する鮮やかな色の植物や生物などの映像が現れる。

デジタルカメラSLR EOS-1D X、 EOS C300デジタルシネマカメラ、XEED WUX4000 LCOSプロジェクターを映像の入出力に使用することで、雄大な自然の中にあたかもいるような非常にリアルな感覚を伝える作品を制作することに成功した。250インチの傾いた巨大スクリーンに超高解像度映像を投射し、スクリーン及び映像を鏡に反射させることでこのエキシビションは来場者に視覚表現の新しい可能性を提案している。


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ビデオ著作権はdesignboomに帰属

プロジェクト情報:
サイズ: 5m x 2m x 4m
施工: 太陽工業株式会社
器材: プロジェクターXEED WUX5000 x 2、XWWD WUX4000 X 4、デジタルカメラEOS-1D X, EOS C300
音響椅子テム: Cabasse、スピーカー iO2、Subwoofer Santrorin 30 i
映像編集: LUFTZUG 
音響デザイン: 畑中正人

今回のエキシビションの映像制作に使用された器材の最新デジタルカメラSLR eos-1d x は映画やテレビのセットに必要な優れた可動性及びスケーラビリティそして高画質を得意とするeos c300デジタルシネマカメラ同様にプロフェッショナルな写真に要求される高度なパフォーマンスが特徴的である。今回制作した映像を映し出すために最新のxeed wux5000 LCOS(liquid crystal on siliconパネル)プロジェクターなどを使用した。
NEOREALは人間の創造による断続的な進化から生まれた高度な実験的プレゼンテーションである。そしてそのプレゼンテーションをキヤノンの製品がサポートする。それ故NEOREALも進化を続ける。

※一部敬称略


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