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石上純也建築設計事務所 & MAKSが「Park Groot Vijversburg」のコンペで優勝

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石上純也建築設計事務所+Associates & MAKSによるオランダのTytsjerkに計画された「Park Groot Vijversburg」
全ての写真は石上純也建築設計事務所+Associates & MAKSの好意により掲載

石上純也建築設計事務所とオランダの設計事務所、MAKSがオランダのTytsjerkの「Park Groot Vijversburg」に建築群による介入(ビジタ—センター、植物園の温室、浮遊するパフォーマンス用ステージ、そして歴史的邸宅の改修)といったプロポーザルでコンペに優勝しました。

既存の歴史的邸宅は現在アートエキシビション、ミュージカルパフォーマンス、及び礼拝のために使用されています。周囲への負荷を最小限に抑えて設定された新しいビジターセンターは、オランダの北地方の動植物が豊富に生息する19世紀の邸宅の建つ敷地にうまく溶け込んでいます。メインホールは自然に公園内に流れこむ通り道となりながら外に向って伸びて行き、完全に行き渡るまで壁だけが続くことで空間を発展させ、内部空間から公園という環境へのトランジションの機能を果たします。

また3枚の薄い壁が歴史的な構造物やルネッサンス時代の庭園、古い池やライムの並木を取り囲み、これらの反射する表層が周囲の景観を映し出すことで建物は庭となるのです。外部と内部環境のトランジションを和らげながらそして景観と融合しながら、わずかに傾いた傾斜路が来場者をセンターの内部へ導きます。

前述のプロジェクトは同時にロッテルダムに拠点を置くLOLA Landscape Architects、ユトレヒトに拠点を置く事務所、Deltavormgroepそしてオランダ人ランドスケープ・アーキテクトのPiet Oudolf氏によってデザインされる公園に対して15ヘクタールほどひろがっていきます。

この開発に関するdesignboomの記事はこちら

尚、このプロジェクトは2014年に完成予定。


パビリオンが周囲の自然環境に溶け込む


パビリオンのインテリア


敷地図


模型

プロジェクト情報:
用途: ビジターセンター、オーディトリウム、歴史的邸宅の改修、温室、パフォーマンス用ステージ
施主: Stichting Op Toutenburg
立地: オランダのTytsjerk
建築家: 石上純也建築設計事務所(ジュンヤ・イシガミ、ワタル・シンジ、ヒロアキ・タキガワ、タエコ・アベ)
& MAKS (Marieke Kums, Yuka Takeuchi, Eunyong Kim, Yongil Kim)
エンジニア: ABT B.V.
建築面積: 1,000㎡
建物の種類: ビジターセンター、オーディトリウム、ギャラリー、ミーティングスペース&オフィス、温室、パフォーマンスアリア
その他: コンペ最優秀作品
※一部敬称略


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