「Live Park」、 4D ヴァーチャルリアリティ・テーマパーク
上の写真: インスタレーション「Lunar Face」
インターアクションとテーマパークのデザインカンパニー、d'strictによって作られた「Live Park」は4Dテーマパークで、Kinect、RFID対応ブレスレット及びデータセンサーを融合し、来園者は有形と仮想の混在した現実世界を体験できます。入園の際に来園者はパーク内での仮想現実の自分の分身となるアヴァター(化身)を作ります。パーク内の各エリアで来園者はRFIDブレスレットを通して追跡されることで、アヴァターは来園者が今体験している展示の仮想世界に自動的に入り込みます。
このテーマパークは16種類を超えるインターアクティブアートと音楽のインスタレーション、5種類のヴァーチャルリアリティなゲーム、4カ所のパフォーマンス空間、ラウンジ、そして10種類のアトラクションから構成され、全てが7つの「行程」もしくはテーマのもとに計画されています。「これらの7つのアトラクションはそれぞれ異なる世界のテーマで構成されています。仮想と現実の両方の世界(物体と出来事)の実に幅広い範囲を描く4次元の現実を観客は体験できるのです。」とd'strictは説明します。
「Live Park」アトラクションに関する動画
パーク内の一部の様子
「Live Park」では自分のアヴァターがパーク内全域で代わりに仮想現実を体験
このパークは「Live gate」によって始まり、そこでは来園者が鏡のようなタッチスクリーンもしくは「Noi Live」というAppでRFIDブレスレットを用いて自分のアヴァターを作ります。このアヴァターはパーク内では自分のアイデンティティとなります。数々の3Dアートインスタレーションもこのエリアに設置されています。
ユーザーの動きが「Live 360」という参加型映画館での映画の結末を決定する
「Live 360」はこのテーマパークの目玉アトラクションのひとつで、直径27mにも及ぶ世界最大の360°のパノラマスクリーン映画館です。来園者はRFIDブレスレットから自動的に映画に「ログイン」され、彼らのアヴァターがスクリーンに現れます。短編の没入型ビデオ(Meta Show)を観賞した後は、自分のアヴァターが繰り広げた全ての動きと音がスクリーンに記録され、観客自らがスター気分を味わえるのです。これらアヴァターの動きによって「Meta Show」の結末は一体的に決定されます。
物理的/仮想的コンサートホール「Live Holo」
「Live Park」の様々なインターアクティブアートとゲーム空間の間にあるのが「Live Square」という150mにも及び広場で、ユーザーが8つのゲームをインターアクティブに体験できるように沢山のマルチタッチテーブルやプロジェクションウォールが設置されています。
「Live Holo」の空間には有名な韓国及び世界的な音楽スターたちの「ホログラム・パフォーマンス」が飾ってあります。このコンサートホールでは、観客は実際にもしくはアヴァターを通して自ら役者となってパフォーマンスに参加することが可能です。
インターアクティブアートインスタレーション「Live Capsule」
インスタレーション「Live Capsule」は1000個のセンサーで構成され、来園者がマルチカラーの光のブロックを踏むこことで光と音の効果を作るプレイスペースです。
「Live Miro」という3Dのヴァーチャル空間では一度に2人の参加者が没入型スペースにて彼らの身体の動きを通して音楽をクリエイトすることができます。インスタレーション効果を強調する偏光メガネをユーザーは着用でき、3Dカメラに接続された「ボディトラッカー」がユーザーの関節の動きを感知します。
拡張するリアリティ・アートウォール
テーマを持ったカフェスタイルのラウンジは、首尾一貫したパラレルワールドの体験を損なわないようにエキシビションスペースの至るところで来園者をサポート
インスタレーション「Shuttle」、パークのテーマ「Ender」の一部
韓国のKintex Centerにある「Live Park」のマップ(クリックしてイメージ拡大)
現在「Live Park」は韓国のKintex Centerに一時的に設置されていますが、すでに中国とシンガポールでの建設が計画されています。d'strictはまたハリウッドのいくつかの会社と交渉中にあり、ロサンゼルスもしくはラスベガスに「Live Park」の建設が実現できると今年3月には発表したいと考えています。