2011年のトップテンシリーズで日常的な領域として存在する最も閲覧された公共空間を集めてみた。
2011年のトップテンシリーズで日常的な領域として存在する最も閲覧された公共空間を集めてみました。これらのイコン的な形態は人目を引き、かつ人々が集う場所としてそれぞれの地域に新しい地形を築きながら、重要な社会的イベントのための新しいプログラムを確立しています。これらの外観は都市のコンテクスト全体のランドスケープと建物のつながりがもたらす力を形取り、または捻ったり模倣しています。自然環境内に置かれた構造物の意外な面白さはデザインの美しさとエッジの効いた建築における新しいプラットフォームを提供してくれます。
1. James Corner Field OperationsとDiller Scofidio + Renfroによる「Section 2 of the high line」
これは高架輸送用鉄道線路跡を再生利用した1マイルほどの長い都市公園で、食肉加工工場地区のGansevvort通りからウェスト34丁目まで延びています。「チェルシーの茂み」、「芝生と段上座席」、「ファルコンの立体交差」、「ワイルドフラワー・フィールド」などといった特徴的なデザインが新たに盛り込まれています。
ニューヨーク、米国
写真著作権はIwan Baanに帰属
2. Snothettaのデザインによる「ノルウェーの野生トナカイ観測パビリオン」
90m2のこの観測パビリオンは野生トナカイの群れの生息するノルウェーのDovrefjell-Sunndalsfjella国立公園内に建てられました。海抜1200mの高さの高原に設置されたこの建物からは、立ち寄ったビジターが有名なSnøhetta山脈のパノラマを眺望することができます。
Dorve、ノルウェー
写真著作権はKlaas van Ommeren氏に帰属
3. TYIN Tegnestue Architectsによる「Naust Paa Aure」
ノルウェーのAure Kommuneの北西岸に停留するここのボートハウスは1800年代の老朽化した建物を利用したものです。伝統的なボート及び釣り用具の収納部分を維持しつつ、長手方向のファサードは夏期に涼しい風を船内に導くために開放できるシャッターで構成されています。
Aure Kommune、More Og Romsdal、ノルウェー
写真著作権はPasi Aalto氏に帰属
4. J. Mayer H. Architectsによる「Metropol Parasol」
このコンクリートと傘構造のイコン的デザインは、文化的な施設としてスペインのセビリアの街の中心を明確に表現しています。オープンエアのボリュームには美術館やファーマーズマーケット、隆起した広場やレストラン等様々な機能が収容されています。
セビリア、スペイン
写真著作権はdavid francK氏に帰属
5. Patkau Architectsによる「 Winnipegスケーティングシェルター」
しなやかなベニヤ板でできたこれらのシェルターは厳しい冬の気温からアイススケーターを守ります。風に対して背を向けてたつユニットが様々な保護的な環境といっぺんに数人の利用者を収容できる内部空間を提供します。
Winnipeg、カナダ
Patkau Architectsの好意により写真を借用 / 写真著作権はJames Dow氏に帰属
6.Dominique Perraultによる「 Arganzuela歩道橋」
スペインのマドリッドの公園内を流れるManzanares川の上に架かるこの橋は、連鎖する金属製リボンに包まれた円錐の構造による逸脱したデザイン性をもっており、歩行者及び自転車通行者が共にアクセスできるこの橋は全長250mで直径が5mから12mに微妙に広がっています。
マドリッド、スペイン
写真著作権はAyuntamiento de Madrid / DPA / Adagpに帰属
スイスのStelli湖のほとりに建つこの螺旋状の展望台では、訪れる人が新鮮で且つ刺激的な方法で絶景を観賞することができます。この木製の構造物は訪れた人の見晴らしの良いポイントに沿って変化する縁取られた景色を見せる連続した720度(2回転)の経路を包みこんでいます。
ツェルマット、スイス
Alice Studioの好意により写真を借用
8. Zaha Hadidによる「Chanel Mobile Art Pavilion」
シャネルによってパリのアラブ世界研究所に寄贈され、半永久的にその屋外に設置されたMobile Art Pavilionは、より広い文化プログラムの発展を支援し、アラブ諸国からの才能あるデザイナー、アーティスト、建築家などを紹介するエキシビションを開催するために使用されます。
パリ、フランス
写真著作権はFrancois Lacour氏に帰属
9. 手塚建築研究所による「Ring around a Tree」
既存の幼稚園に隣接して建つこの施設は教室そしてスクールバスの待合所としての機能をもちます。千鳥状に重ねられた7枚の床板が熟齢のケヤキの周りを控えめに囲み、建築物と自然環境の境界を曖昧にしています。
立川、東京
写真著作権はKatsuhisa Kida /FOTOTECAに帰属
10. Savioz Fabrizzi Architectsによる「Couverture Ruine Archeologique」
スイスのサンモーリスの修道院の隣の崖に設置されたこの浮かぶ屋根は、敷地の歴史的且つ文化的コンテクストから生まれました。この架構物は屋根下の空間に光と黙想的な雰囲気を維持しつつ、山の定期的な地滑りからの保護の役割をします。